BMW i8のデメリットとは?購入前に知るべきポイント

BMW i8のデメリットとは?購入前に知るべきポイント

BMW i8は、その近未来的なデザインとハイブリッドテクノロジーで多くの注目を集めているスポーツカーです。見た目のインパクトや環境性能の高さに惹かれて購入を検討する人も少なくありません。

しかし、実際に購入してから「こんなはずじゃなかった」と感じるケースがあるのも事実です。購入前には見えづらいポイントにこそ、後悔の原因が潜んでいます。たとえば、ガルウィングドアの不便さやバッテリー劣化の問題など、オーナーだからこそ分かるリアルな声が存在します。

購入後に後悔しないためには、デザインや燃費性能だけでなく、隠れたデメリットにも目を向けることが重要です。

この記事では、BMW i8の意外と知られていない弱点や、実際のユーザーが体験した問題点を徹底解説します。これから購入を検討している方にとって、役立つ判断材料となるはずです。

この記事で分かること

  • BMW i8における代表的な7つのデメリット
  • バッテリーや維持費に関する注意点
  • 日常使いで感じる不便さとは?
  • 他のスポーツカーとの性能や価格の比較
  • 後悔しないための選び方と対策

bmw i8 デメリット①:バッテリー劣化と維持コストの現実

bmw i8 デメリット①:バッテリー劣化と維持コストの現実

バッテリーの寿命はどれくらい?交換費用の目安

BMW i8に搭載されているリチウムイオンバッテリーの寿命は、一般的に6〜8年程度とされています。走行距離や充電頻度によって劣化スピードは異なりますが、平均的には10万km前後で性能の低下が目立ち始めます。交換費用は約120万円〜150万円と高額であるため、長期的なコストを想定しておくことが大切です。

ハイブリッド構造ゆえのメンテナンスの難しさ

BMW i8はガソリンエンジンと電動モーターを併用するプラグインハイブリッド車です。この複雑な構造が整備の難易度を上げる原因となっています。従来のガソリン車と比べて部品の点数が多く、診断機材も特殊なため、対応できる整備工場が限られるという声も少なくありません。

高電圧バッテリーによる修理制限と専門性の必要性

BMW i8の高電圧バッテリーは、万が一の不具合時に一般整備士が手を出しづらい領域とされています。安全管理が厳しく、作業にはメーカー指定の資格や設備が必要です。そのため、修理費用が高くなりやすく、

緊急時の対応が遅れるリスクがある点にも注意が必要です。

実際のオーナーが語るバッテリー関連のトラブル事例

BMW i8のオーナーからは、冬場のバッテリー性能低下やエラーメッセージの表示に関する報告が多く見られます。あるユーザーは「納車から5年で充電持ちが極端に悪化した」と語っており、ディーラーでの診断の結果、バッテリー劣化が進んでいたという事例もあります。このような生の声からも、経年劣化とメンテナンスの重要性が浮き彫りになります。

bmw i8 デメリット②:荷室の狭さと日常使いの不便さ

bmw i8 デメリット②:荷室の狭さと日常使いの不便さ

ラゲッジスペースの容量と積載の限界

BMW i8のラゲッジスペースはわずか154リットルと非常に限られています。一般的なハッチバック車と比べて約半分の容量しかなく、週末の買い物や旅行に不便さを感じる方も多いです。形状が浅く、奥行きも限られているため、積載の工夫が必要です。

ゴルフバッグやスーツケースは入る?実例比較

オーナーの声として、「キャディバッグが入らず、仕方なく助手席に積んでいる」という意見があります。機内持ち込みサイズのスーツケース1個が限界というのが実際のところです。大きめの旅行バッグやスポーツ用品を積みたい場合は、別の車との併用が前提となります。

日常使いの不便さとセカンドカー需要

BMW i8はその特性上、日常的な買い物や送迎には向きません。後部座席も非常に狭く、実質的には2人乗りとして使うケースが多いです。そのため、多くのユーザーはi8を趣味用や週末ドライブ専用として所有し、セカンドカーとの併用を選択しています。

シート配置と収納スペースの工夫次第で解決できる?

一部のオーナーは後部座席を荷物置きとして活用するなど、創意工夫で対応しています。たとえば、コンパクトな収納ケースやソフトバッグを選ぶことで収納性を高めることができます。ただし、根本的なスペースの少なさは変えられないため、

積載性に高い期待を持たない方がよい

でしょう。 

bmw i8 デメリット③:乗り降りしにくいガルウィングドア

bmw i8 デメリット③:乗り降りしにくいガルウィングドア

ガルウィングの見た目と実用性のギャップ

BMW i8のガルウィングドアは、一目で注目を集めるデザインが魅力です。しかし、実際に使用する中で「見た目は良くても実用性に欠ける」という声が多く寄せられています。開閉動作に必要なスペースが大きいため、狭い場所では不便を感じやすいです。

駐車場の高さ制限や狭小スペースでの課題

特に都心部の立体駐車場や月極駐車場では、高さ制限によりドアが完全に開かないケースがあります。ガルウィングドアの開閉には約1.2mのクリアランスが必要とされており、天井が低い場所では乗降そのものが困難になることもあります。

高齢者や女性にとっての乗降性の懸念

i8はシートポジションが非常に低いため、体を大きくかがめて乗り降りする必要があります。これにより、高齢者やスカートを履いた女性にとっては負担が大きく、日常使いでは不便を感じる要因になります。実際に「車高の低さとドアの構造で腰を痛めた」というレビューも確認されています。

ガルウィングドアの修理費用とトラブル事例

ガルウィングドアには複雑なヒンジ機構と油圧パーツが使われており、万が一の故障時には高額な修理費が発生します。部品の交換だけで20万円以上かかる場合もあり、海外からの取り寄せとなるケースもあります。

日常的な使用での消耗や不注意による破損にも注意が必要です。

bmw i8 デメリット④:加速力とエンジンサウンドの物足りなさ

bmw i8 デメリット④:加速力とエンジンサウンドの物足りなさ

スポーツカーらしからぬ静音性能の賛否

BMW i8はプラグインハイブリッドならではの静粛性の高さが特徴ですが、その反面「音が物足りない」と感じる声もあります。加速時でもエンジンサウンドが控えめで、従来のスポーツカーにある迫力ある音が期待できません。静かな走りを好む人には長所ですが、刺激を求める人にはデメリットとなります。

3気筒エンジンによる加速力の限界

i8のガソリンエンジンは1.5Lの3気筒ターボで、モーターとの組み合わせで最大出力は362馬力です。0-100km/h加速は約4.4秒と決して遅くはないですが、V6やV8エンジン搭載車と比較するとパンチに欠ける印象を受けます。特に高速域での伸びにやや物足りなさを感じるユーザーが多いです。

モーターアシストとガソリンの切り替えタイムラグ

加速時にはモーターとエンジンが連携しますが、その切り替えに微妙な遅れを感じるケースがあります。ドライバーのアクセル操作に対して一瞬の間があると、「レスポンスが鈍い」と評価されがちです。特にスポーツモード以外では、この傾向が顕著です。

他のスポーツカー(NSX、ポルシェ911)との比較

同価格帯のライバル車と比較すると、性能面の差が浮き彫りになります。たとえば、ホンダNSXは4WDで加速力に優れ、ポルシェ911は自然なレスポンスと迫力あるエンジン音が特徴です。それに対しBMW i8は、デザインや環境性能で差別化を図っている印象が強く、純粋なスポーツ性能を求めるユーザーにはやや不向きかもしれません。

bmw i8 デメリット⑤:中古価格の下落とリセールバリューの低さ

bmw i8 デメリット⑤:中古価格の下落とリセールバリューの低さ

新車価格と中古価格の差に驚き

BMW i8の新車価格はおよそ2,000万円前後ですが、中古市場では5年落ちで700〜900万円台まで下がることも珍しくありません。初期費用の大きさと比較して、短期間で大幅に価値が落ちる点は大きなデメリットといえます。

リセール価値が落ちやすい理由とは?

i8のリセールが伸びない主な要因は、プラグインハイブリッドという中途半端な立ち位置にあります。EVでもガソリン車でもないため、将来的な需要が読みづらく、買い手が限られます。また、バッテリーの劣化リスクも中古市場で敬遠される理由のひとつです。

人気色・装備による価格差の傾向

BMW i8はボディカラーやオプション装備によって中古価格に大きな差が出ます。定番のホワイト系やブラック系は比較的価格が安定しており、逆に奇抜なカラーや特別仕様車は好みが分かれるためリセールが難しくなります。装備ではカーボンパーツの有無が査定に影響します。

数年後の価値を見据えた購入戦略

中古価格の下落を見越して、あえて初期費用を抑えた中古車購入を選ぶのも一つの手です。初期の大幅な価格下落後であれば、相対的にリセールリスクは低下します。また、走行距離やバッテリー状態に注意を払いながら、需要のあるグレードや仕様を選ぶことで資産価値の減少を抑えることができます。

bmw i8 デメリット⑥・⑦:整備性の悪さと補修パーツの入手難

bmw i8 デメリット⑥・⑦:整備性の悪さと補修パーツの入手難

国産車との整備環境の違い

BMW i8は輸入車かつハイブリッド構造を持つため、国産車と比較して整備が非常に難しい部類に入ります。多くの町工場では対応できず、ディーラーや一部の認定工場に限られるケースがほとんどです。そのため、整備依頼の自由度が制限される点がネックです。

正規ディーラー以外では整備が難しい?

BMW i8は専用診断機と認定技術が必要なため、基本的に正規ディーラーでの整備が前提です。オイル交換やブレーキパッド交換などの軽整備でも、特定の工具やプログラムリセットが必要になることがあり、一般的な整備業者では対応できないケースが多く見られます。

パーツの取り寄せ期間と費用の実態

補修パーツの多くは海外からの取り寄せが必要で、納期は1〜3週間ほどかかる場合があります。また、費用も高額で、フロントバンパー交換に20万円以上、LEDヘッドライト交換に30万円以上かかることもあります。

突発的な故障時に迅速な対応ができないリスクがある

点は見逃せません。

故障時の代車や保険対応の問題点

整備期間が長期化することがあるため、代車の確保が難しいケースも想定されます。保険会社の契約内容によっては代車が出ない場合や、輸入車特約がなければ十分な補償が受けられないこともあります。任意保険加入時には、整備性と補償内容の確認が必須です。

修理実例に見る整備トラブルの傾向

実際のオーナーの声では、「フロントガラスのひび割れ修理に2か月かかった」「バッテリー異常の診断に複数回の入庫が必要だった」など、整備に関するトラブル報告が多数見受けられます。i8は特殊な構造ゆえに、故障対応のハードルが高いモデルであることは間違いありません。

よくある質問(FAQ):BMW i8のデメリットに関する疑問に回答

よくある質問(FAQ):BMW i8のデメリットに関する疑問に回答

BMW i8の維持費はいくらくらいかかるの?

BMW i8の年間維持費は約30万〜50万円程度が目安です。自動車税はエコカー減税の対象でもあり安価ですが、点検や車検、保険料、消耗品の交換費用などが加わるとそれなりの出費になります。とくに輸入車特有の部品価格や工賃が高めなので注意が必要です。

バッテリー交換はどれくらいの頻度?費用は?

バッテリーはおおよそ6〜8年での交換が想定されます。BMW正規ディーラーでの交換費用は、工賃を含めると約120〜150万円が相場です。劣化の進み具合によっては早めの対応が求められることもあります。

中古のbmw i8を買っても大丈夫?後悔しない?

中古での購入は費用を抑えるメリットがある一方で、バッテリー状態や整備履歴の確認が必須です。保証付きの車両やディーラー認定中古車であれば安心ですが、過走行車や安価すぎる車体には要注意です。後悔しないためには購入前のチェックを徹底しましょう。

i8に乗っていて周囲の反応はどう?恥ずかしくない?

BMW i8は非常に目立つデザインのため、街中や駐車場で注目されやすい車です。「カッコいい!」「未来的で憧れる」といったポジティブな声も多いですが、一部では「派手すぎる」「自己主張が強い」と感じる人もいます。好みによる印象の差が大きいのが実情です。

BMW i8と他のEV・PHEVとの違いは?

BMW i8はスポーツカーとしての性能と環境性能の両立を目指したPHEVです。完全EVではないため、エンジンによる走行とモーターのアシストを併用します。テスラのようなEVとは異なり、走行距離の不安が少なく、充電環境が整っていなくても問題なく使える点が特徴です。

bmw i8におすすめの任意保険は?注意点は?

任意保険では輸入車特約や車両保険付きプランを選ぶことをおすすめします。i8は部品代や修理費が高額になりやすいため、万が一の事故時に十分な補償を受けられるようにしておくと安心です。保険料は年齢や等級にもよりますが、年間12万〜18万円程度が目安です。

まとめ:BMW i8のデメリットを知った上で賢い選択を

まとめ:BMW i8のデメリットを知った上で賢い選択を

BMW i8は唯一無二のデザインと先進技術を融合させた魅力的な車ですが、その一方で多くのデメリットも存在します。購入前に知っておくべき落とし穴を把握しておくことで、後悔のない選択につながります。

以下に、これまで解説したポイントを簡潔にまとめます。

  • バッテリーの劣化や交換費用が高額で、長期保有にコストがかかる
  • 荷室の狭さやガルウィングドアによる日常利用の不便さ
  • 加速感やエンジンサウンドにおいてスポーツカーらしさに欠ける
  • 中古市場での価格下落が激しく、リセールに注意が必要
  • 整備環境が限られ、修理・部品対応に時間と費用がかかる

BMW i8は見た目やコンセプトに惹かれる方にとっては唯一無二の選択肢ですが、実用性や維持面の課題を理解したうえで判断することが重要です。

十分に情報を得たうえで、自分のライフスタイルに合った選択をすることが、後悔しないカーライフへの第一歩です。

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