BMW i8 vs NSXを完全比較!性能・価格・デザインの違いが丸わかり
BMW i8とNSXを比較する前に知っておきたい基本情報
BMW i8とNSXは、いずれもハイブリッドスポーツカーの代表格として知られています。未来的なデザインと高性能を兼ね備えた2台ですが、その魅力や特徴は大きく異なります。この記事では、それぞれのモデルが持つ個性を丁寧に解説しながら、どちらがあなたの理想に近いのかを見極めるヒントをお届けします。
「どちらが速い?燃費は?維持費は?」といった疑問を持つ方も多いはずです。比較すべきポイントは多岐にわたりますが、ひとつずつ整理することで、選ぶべき1台が明確になります。
i8とNSXはどちらも高額な買い物です。だからこそ、後悔しないために「性能」「価格」「デザイン」などを正しく比較することが大切です。
この記事で分かること
- BMW i8とNSXのスペックや特徴の違い
- 加速性能や燃費、価格などの具体的な比較
- オーナーの声やリアルな維持費の実態
- デザインや乗り心地など感覚的な部分の差異
- 初心者にも分かりやすい選び方のポイント
BMW i8とNSXとは?それぞれの基本スペックをチェック
BMW i8の特徴と概要
BMW i8は、2014年に登場したプラグインハイブリッドスポーツカーです。近未来的なデザインと先進のテクノロジーを組み合わせたモデルとして注目されました。エンジンは1.5L直列3気筒ターボと電動モーターの組み合わせで、システム合計出力は約362ps。0-100km/h加速は約4.4秒と俊敏です。
また、i8はアルミとカーボンを活用した軽量設計により、燃費性能も高く、ハイブリッドでありながらスポーツカーとしての実力を備えています。
NSXの特徴と概要
ホンダNSXは、2016年に2代目モデルとして復活した高性能ハイブリッドスーパーカーです。3.5L V6ツインターボエンジンと3つの電動モーターで構成される「SPORT HYBRID SH-AWD」システムを搭載し、システム合計出力は581ps。0-100km/h加速は3秒台前半を記録します。
走行性能に加え、アキュラブランドとしてアメリカ市場でも人気があり、国内外での評価が高いモデルです。
ハイブリッドスポーツカーとしての位置づけ
i8とNSXはいずれもハイブリッド技術を活かしたスポーツカーという点で共通していますが、開発コンセプトに違いがあります。i8は環境性能とスタイルを重視した都会的なスポーツカー、NSXはサーキット走行も視野に入れたスーパーカーとして開発されました。
環境性能か、純粋な走りか。その視点によって選ぶべきモデルが異なります。
環境性能と走行性能のバランス
BMW i8は電動走行で最大約37km(欧州基準)を走行可能で、都市部の移動に適しています。一方NSXはEVモードの航続距離は限定的ですが、走行時に3モーターが生み出すトルクベクタリングにより、優れた安定性とハンドリングを発揮します。
どちらも環境性能とドライビングプレジャーを両立していますが、その方向性と技術の使い方に違いがあります。
各モデルの販売終了・現行モデルの有無について
BMW i8は2020年に生産を終了しており、現在は中古市場のみで流通しています。一方、NSXも2022年モデルをもって国内販売を終了。限定の「NSX Type S」は即完売するなど、根強い人気を誇ります。
今後、両車とも新型モデルの登場は未定ですが、中古市場やコレクターズカーとしての価値は今後も注目される存在です。
【性能比較】加速・最高速度・燃費はどちらが優秀か
0-100km/h加速タイムの違い
NSXはわずか3.0〜3.3秒で0-100km/hを加速できます。これはV6ツインターボ+3モーターによる圧倒的なトルクと瞬発力の結果です。対するBMW i8は約4.4秒。こちらも十分に速いですが、NSXに軍配が上がります。
街中での合流や高速道路での加速にも、安心感と刺激をもたらす性能です。
最高速度の比較
NSXの最高速度は305km/h、BMW i8は250km/h(電子リミッター作動)です。スーパーカーとしてのスピード性能を求めるなら、NSXが明らかにリードしています。
i8は環境性能重視の設計のため、速度リミットに制限があります。
燃費性能とEVモード走行距離
BMW i8はプラグインハイブリッドのためEVモードを搭載し、約37km(WLTP)まで電気走行が可能です。燃費も約15.5km/Lと優秀。一方NSXは電動アシスト型で、EV単独走行は不可。実燃費は約8〜9km/L前後です。
日常使用や短距離移動の効率性ではi8が勝ります。
エンジンスペックとパワートレインの構成
NSXは3.5L V6ツインターボ+3モーター、合計581psを発揮。駆動方式は四輪駆動(SH-AWD)です。一方、BMW i8は1.5L 直列3気筒ターボとモーターの組み合わせで、合計362ps。駆動方式は4WD。
スペック上ではNSXが圧倒的に上ですが、i8は軽量ボディとバランス重視の設計で、扱いやすさが魅力です。
実際の走行レビューから見る印象の違い
試乗レビューでは、NSXは「地面に吸い付くようなコーナリング性能」が高く評価されています。一方BMW i8は「静かで滑らかな走行フィール」「近未来的な操作性」が印象的との声が多く聞かれます。
NSXはスポーツ性、i8はスマートな先進性を重視した走行感覚です。
【価格比較】BMW i8とNSXの新車・中古価格の相場は?
新車価格帯の比較
BMW i8の新車価格は約2,100万円前後で販売されていました。一方、NSXの新車価格はベースモデルで2,370万円、限定モデル「Type S」では2,800万円を超える価格設定です。新車価格ではNSXの方が明確に高額です。
どちらも高級スポーツカーですが、性能とブランドの方向性が価格にも表れています。
中古車市場での価格動向
BMW i8は現在、中古市場で約800万円〜1,500万円で流通しています。年式や走行距離、装備により大きく差があります。一方、NSXは約1,500万円〜2,500万円と高値を維持しており、特にType Sはプレミア価格がつく傾向にあります。
中古でもNSXの価値は高く、投資対象として見る人も多いです。
維持費(税金・保険・車検)の違い
i8は1.5Lの排気量により、自動車税や重量税が比較的安く済みます。年間維持費はおよそ30万〜40万円。一方、NSXは3.5Lエンジンのため税金も高く、保険料・消耗品の価格も上がります。年間維持費は約50万〜70万円が目安です。
長期的なコストを抑えたい方にはi8が有利です。
リセールバリューはどちらが有利?
NSXは限定性とブランド力により、リセールバリューが非常に高い傾向にあります。特に「NSX Type S」は新車価格を超える取引も見られます。一方、BMW i8は市場流通数が多く、やや値落ちしやすい傾向です。
将来的な売却も視野に入れるなら、NSXの方が資産価値を維持しやすいでしょう。
コストパフォーマンスの視点での評価
総合的に見て、i8は日常使い・経済性に優れたモデルです。静かで快適な乗り心地と高燃費は、スポーツカー初心者にも好評です。一方、NSXは価格に見合う圧倒的なパフォーマンスを提供し、サーキット走行を視野に入れたオーナーから高評価を受けています。
単純な価格比較ではなく、自分の用途や価値観に合った選択が重要です。
【デザイン比較】エクステリアとインテリアの魅力対決
フロントデザインの違いと印象
BMW i8は未来的でシャープなラインを持つフロントデザインが特徴です。フロントグリルにあたる「キドニーグリル」が象徴的で、LEDヘッドライトとの相性も抜群です。一方、NSXは幅広く構えたエアインテークが印象的で、より攻撃的で力強いイメージを与えます。
i8は洗練、NSXは迫力重視のデザインと言えるでしょう。
サイド・リアビューの個性
BMW i8のサイドビューは、流れるようなラインとエアロダイナミクスを意識した構造が美しく、リアの開放感あるテールも特徴です。NSXは筋肉質なボディラインで、低重心と安定感を演出しています。
どちらもスポーティですが、デザインの方向性は大きく異なります。
内装の高級感と近未来感
i8のインテリアは、カーボン素材やブルーアクセントが多用され、近未来的でクリーンな印象があります。コックピットはドライバー中心の設計で、視認性と操作性を兼ね備えています。
NSXはレザーやアルカンターラ素材を用いた上質な内装で、スポーティさと高級感が両立しています。走行中も「包み込まれる」ような安心感があります。
操作系・ディスプレイのインターフェース比較
BMW i8はiDriveシステムによる直感的な操作が可能で、センターディスプレイは高精細なデジタル表示。ヘッドアップディスプレイも装備されています。NSXはアナログメーターとデジタルを融合したディスプレイで、スポーツ走行中でも必要情報を素早く確認できます。
操作性はi8が未来志向、NSXは実用と感覚重視です。
カラーバリエーションとカスタム性
BMW i8はプロトニックブルーやホワイト、グレーなどの明るめカラーが人気です。純正アクセサリーによる外装カスタムも豊富です。NSXはベルリナブラック、バレンシアレッドなどのスポーティなカラーが用意されており、アメリカ本社を通じて特注塗装も可能でした。
それぞれのスタイルに応じて、カラーやディテールの選択肢が充実しています。
【運転体験】BMW i8とNSX、乗り心地とハンドリングの違い
ドライビングポジションの比較
BMW i8は視界が広く、着座位置も比較的高めで運転しやすい設計です。シートは硬めながらもフィット感があり、日常的なドライブにも適しています。一方、NSXは低重心かつ包み込むようなドライビングポジションで、スポーツカーらしい没入感があります。
長時間運転するか、サーキットを攻めるかで快適性の感じ方は変わってきます。
乗り心地の硬さ・快適性
i8はコンフォートモードで走行すると非常に静かで滑らかです。路面の凹凸もしっかり吸収し、街乗りでは「まるで高級セダン」と評されることもあります。NSXはスポーツ走行を前提にした足回りのため、路面の感触がダイレクトに伝わります。
NSXは硬めの乗り心地ですが、スポーツ志向のドライバーには好まれます。
コーナリング性能と安定性
NSXは「SH-AWD(スーパーハンドリング・オールホイールドライブ)」により、コーナリング中も圧倒的な安定感があります。アクセルを踏み込んでも車体のブレが少なく、高速域でも安心です。i8も4WDシステムを採用していますが、NSXほどのトルク制御機能はありません。
高速道路よりもワインディングロードでの差が顕著です。
加速時のフィーリングと音の違い
NSXはエンジンの咆哮とともに加速する感覚が刺激的で、「走る楽しさ」を五感で感じられる仕様です。i8はエンジン音が人工的に調整されており、静かで上品な加速が特徴。まるで電車のような加速感と表現されることもあります。
静粛性を重視するならi8、走りの迫力を求めるならNSXが向いています。
長距離ドライブでの疲労感
i8は乗り心地が柔らかく、ドライバーだけでなく同乗者にも優しい仕様です。ナビやクルーズコントロールも直感的で使いやすく、長距離でも疲れにくいとの評価があります。NSXは集中力を要する操作感で、サーキット走行など短距離に特化した印象です。
長距離移動を頻繁に行うユーザーには、i8の方が快適性で優れています。
【所有者の声】実際にBMW i8・NSXを所有した人のレビュー
BMW i8オーナーの満足点・不満点
BMW i8のオーナーからは、「未来的なデザインで注目される」「燃費が良くて維持費が安い」といった声が多く寄せられています。特にEV走行の静かさと、都市部での取り回しやすさは高評価です。
一方で「乗り降りしづらいバタフライドア」「リアシートが狭く実用性に欠ける」という意見もありました。デザイン性と実用性のバランスが評価の分かれ目となっています。
NSXオーナーの評価と愛着
NSXのオーナーは「加速力が凄まじく、走るたびにワクワクする」「エンジンサウンドが気持ちいい」といったスポーツカーならではの満足感を挙げています。サーキット走行を趣味にしている方からは特に人気です。
ただし「視界が狭く街中では扱いづらい」「注目されすぎて落ち着かない」という声も。“走りに特化した愛車”として愛される傾向があります。
メンテナンスやアフターサポートについて
BMW i8はディーラーでの定期点検が中心で、専用部品の交換費用がやや高めです。しかし、基本的にはトラブルが少なく、年に1回程度の整備で済むケースがほとんどです。
NSXはエンジンや電動システムが複雑な構造をしており、点検や整備に手間と費用がかかることがあります。特に「Type S」など限定モデルは部品の取り寄せに時間がかかる場合もあるようです。
周囲の注目度・所有満足度
どちらの車種も街中で非常に目を引く存在です。i8は近未来的なスタイルが特徴で、「これは何の車?」と聞かれることも多いようです。一方NSXは知名度が高く、「本物のNSXだ」と注目される場面が目立ちます。
所有満足度の高さは両者ともに共通ですが、どのように見られたいかによって選択が変わります。
長期所有でのトラブル・対策
i8の長期保有者からは「バッテリー劣化による走行距離の減少」「内装のきしみ音」といった声が報告されています。3〜5年を目安にバッテリーの点検を推奨する声が多いです。
NSXでは「電子制御系のセンサー故障」「ブレーキパッドの摩耗が早い」など、高性能ゆえの整備頻度の高さが挙げられます。
維持にはそれなりの覚悟と予算が必要です。
よくある質問(FAQ)
BMW i8とNSX、初心者におすすめなのはどっち?
初心者におすすめなのはBMW i8です。視界が広く、操作系も直感的で扱いやすいため、日常の運転でも安心できます。特にiDriveシステムは初心者からの評価も高く、運転支援機能も充実しています。
NSXは本格的なスポーツ性能が特徴のため、運転に慣れていない人にはやや緊張感があるかもしれません。
維持費が安いのはどちらですか?
BMW i8の方が維持費は安い傾向にあります。1.5LエンジンとEVモードにより燃費が良く、自動車税も抑えられます。年間の維持費目安は30万〜40万円前後です。
NSXは3.5Lエンジンで税金・消耗品ともに高額。
年間維持費は50万〜70万円を見込んでおくと安心です。
中古で買うならどちらが安心?
BMW i8は生産終了から年数が経っておらず、程度の良い個体が比較的多く見つかります。バッテリーの劣化に注意すれば、コストパフォーマンスは高いです。
NSXはプレミア価格がついているモデルも多く、車両選びと整備履歴の確認が重要になります。信頼できるディーラーでの購入が前提です。
どちらが希少価値が高いですか?
NSXは限定生産モデル「Type S」などが存在し、今後もコレクターズアイテムとしての価値が高まる可能性があります。海外でも評価が高く、取引価格も上昇傾向です。
i8は流通数が比較的多いため、希少性という点ではやや劣りますが、そのデザイン性から独自の魅力を保っています。
i8とNSX、将来の値上がりが期待できるのは?
将来の値上がりを期待するならNSXの方が有望です。特に生産終了後の「Type S」はすでに新車価格を超えて取引されているケースもあります。
i8はデザイン評価は高いものの、現時点では大幅な価格上昇の兆しは少ないです。
売却時に有利なのはどっち?
NSXの方がリセールバリューは安定しています。特に低走行・フルノーマル車両は高値での売却が可能です。i8は需要が限られており、売却タイミングや市場動向に左右されやすい傾向があります。
長期保有後の資産価値を重視するならNSXが有利と言えるでしょう。
まとめ:BMW i8 vs NSX、あなたに合う1台はどっち?
BMW i8とNSXは、どちらもハイブリッド技術を搭載した次世代スポーツカーですが、その個性は大きく異なります。自分に合う1台を選ぶためには、用途や価値観に応じた判断が不可欠です。
- 日常使いのしやすさや燃費を重視するならBMW i8が最適
- パワーと走行性能、サーキット対応まで求めるならNSXがベストチョイス
- 価格・維持費を抑えながらも先進的なデザインを楽しみたい人にはi8
- 将来的な資産価値やリセールを意識するならNSXに軍配
単にスペックや価格だけでなく、「どう乗りたいか」を明確にすることが最も重要です。
今回の比較を通じて、理想のスポーツカー選びに一歩近づけたなら幸いです。関連記事
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