BMW 8シリーズ試乗レビュー!極上の走りと最上級の快適性を徹底検証
BMW 8シリーズの試乗レビューで感じた、圧倒的な上質さと走りの融合
最初に言えることは、BMW 8シリーズはただの高級車ではないということです。アクセルを踏み込んだ瞬間から、ラグジュアリーとスポーツのバランスが見事に調和しているのが分かります。
とはいえ「価格に見合う価値が本当にあるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実際に試乗して分かったのは、スペック以上の体験があるということです。特に高速走行時の安定感と静粛性は、ドイツ車の中でも群を抜いています。
読者の皆さんの中には、「ラグジュアリーカーは日常使いしにくいのでは?」と感じている方もいるかもしれません。筆者もそうでした。しかし、8シリーズは驚くほどスムーズな乗り心地と、直感的に使える先進機能により、日々のドライブもストレスフリーに変えてくれます。
「一度は乗ってみたいけれど、敷居が高い」と感じる方ほど、この記事でそのイメージが変わるはずです。
この記事で分かること
- BMW 8シリーズの基本的な特徴とグレードの違い
- 実際に試乗して分かった走行性能のリアルな感想
- インテリアや快適性の評価ポイント
- 維持費やコスト面での注意点とその実情
- ライバル車との比較と購入判断のヒント
BMW 8シリーズとは?その魅力を徹底解説
ラグジュアリークーペとしての位置付け
BMW 8シリーズは、BMWの最上級クーペラインとして位置付けられています。ラグジュアリー性とスポーツ性の両立を掲げ、7シリーズの快適性とMシリーズの走行性能を融合させたモデルです。特にクーペ市場では、メルセデス・ベンツSクーペと並び称される存在となっています。
グレード別の違い(840i/M850i/M8)
8シリーズは大きく分けて3つのグレード展開があります。840iは直列6気筒エンジンで、街乗りと燃費性能に優れる一方、M850iはV8エンジンを搭載し、高速域での伸びとトルクが魅力です。そしてM8は最高出力625psを誇るフラッグシップモデルで、まさにスーパーカー並みの性能を持ちます。
先代モデルとの違いと進化点
先代の8シリーズは1990年代に存在しましたが、2018年にフルリニューアルされ復活しました。ボディ剛性・静粛性・電子制御技術の進化により、現行モデルはまったく新しい車として再設計されています。カーボン素材の活用や最新のアクティブサスペンションなど、現代の技術が惜しみなく投入されています。
デザインとスタイルの魅力
8シリーズの外観は、BMWのデザイン哲学「クリーン・サーフェス」に基づいて設計されています。ボンネットからリアへと流れるようなラインは、見る者に強烈な印象を与えます。20インチホイールやレーザーライトなど、ディテールも上質に仕上げられています。
ドライバー中心のインテリア設計
インテリアはドライバーにとって最適な操作性を追求した設計がされています。中央のコントロールパネルはドライバーに向けて傾けられており、各種スイッチも直感的に配置されています。
レザーシートやクリスタルシフトノブなど、細部まで贅を尽くした素材が使われている点も注目です。
BMW 8シリーズの試乗レビュー:走行性能編
加速性能とエンジンのフィーリング
BMW 8シリーズは、モデルによって直列6気筒からV8ツインターボ、さらにはV型8気筒Mパフォーマンスエンジンまで搭載されており、いずれもスムーズかつ力強い加速が魅力です。特にM850i xDriveは0-100km/h加速が3.9秒と非常に俊敏です。アクセルに対するレスポンスも俊敏で、ドライバーの意図に素早く反応します。
ハンドリングと車体バランス
8シリーズのハンドリング性能は、スポーツカーと同等レベルです。四輪駆動(xDrive)システムが標準装備されているモデルでは、濡れた路面でも高い安定性を発揮します。可変ステアリングとアクティブサスペンションの組み合わせにより、コーナリング時のライン取りが非常に自然です。
高速道路での安定性
ドイツ車ならではのアウトバーン耐性は健在で、高速域でもふらつきがなく、車体がピタリと安定します。特にM8コンペティションでは、200km/hを超えても風切り音が抑えられており、ラグジュアリークラスにふさわしい静粛性と剛性を備えています。
静粛性とロードノイズの違い
試乗時に印象的だったのが、80km/h前後での室内静粛性です。ロードノイズの侵入が少なく、エンジン音も遮音性の高いキャビンによって快適に抑えられています。特にBowers & Wilkins製オーディオ搭載車では、音楽視聴中のノイズ干渉が皆無でした。
他スポーツカーとの比較レビュー
ライバルであるポルシェ911やメルセデスAMG GTと比較しても、8シリーズは快適性と実用性の両立に優れています。
スーパースポーツほどのピーキーさはない反面、日常使いでも扱いやすく、長時間運転でも疲れにくいという大きなアドバンテージがあります。
快適性と上質さの極み:インテリアと乗り心地の評価
シートの座り心地と素材の質感
BMW 8シリーズのシートは、長時間のドライブでも疲れにくい設計です。前席は多方向調整が可能で、腰や背中をしっかり支えてくれます。レザーはメリノレザーやエクステンドレザーなど高級素材が使われており、手触りの良さと上質さを両立しています。
後部座席と荷室の実用性
2ドアクーペであることから、後部座席はやや狭めですが、身長170cm程度までなら快適に座れるスペースがあります。荷室容量は420Lあり、ゴルフバッグ2本程度なら十分に収納可能です。トランクスルー機能も搭載されており、長尺物にも対応できます。
ナビ・インフォテインメントシステムの操作性
最新のiDrive 7.0を搭載し、ジェスチャーコントロールや音声操作にも対応しています。タッチパネルの反応も良く、ドライバーだけでなく助手席からの操作も快適です。Apple CarPlayやAndroid Autoもワイヤレスで利用可能で、スマホとの連携もスムーズです。
運転支援機能の使い勝手
アクティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、ブラインドスポットモニターなど、多数の先進運転支援機能が搭載されています。中でも渋滞時ハンズオフ機能は実用性が高く、長距離移動時の負担を大幅に軽減してくれます。
長距離ドライブでの疲労感チェック
実際に東京から名古屋までの往復を試した結果、
腰や首の疲労はほとんど感じられませんでした。
エアサスペンションが路面の段差を吸収し、ドライバーだけでなく同乗者の快適性も保たれていました。静粛性の高さと空調の精密な制御も、快適性を支える要素となっています。BMW 8シリーズの維持費・燃費・コスト感
実燃費と公表燃費の比較
BMW 8シリーズの公表燃費は、840iで約11.4km/L、M850iで約9.3km/Lとされています。しかし、実際の街乗りでは840iで7〜8km/L、高速道路では10km/L前後が一般的です。スポーツ走行や渋滞時には燃費が大きく低下するため、実燃費とのギャップには注意が必要です。
維持費(税金・保険・消耗品)
自動車税は排気量に応じて高額で、M850iでは年間約88,000円となります。また、任意保険は等級や使用環境によりますが、年間で20〜30万円ほどが目安です。タイヤ交換(ランフラット対応)は1本5〜6万円、ブレーキパッドも純正品で10万円を超えることがあります。
車両価格とオプション価格の実態
BMW 8シリーズの車両本体価格は、840iで約1,200万円、M850iで約1,700万円、M8では2,500万円近くに上ります。加えて、オプション設定も豊富で、Bowers & Wilkinsスピーカーやクリスタルシフトなどを追加すると100万円以上アップすることも珍しくありません。
中古市場での価格推移
新車価格が高額なため、3年落ちの中古車は大幅に値下がりします。たとえば、2019年式のM850iは現在約900〜1,100万円で流通しています。初期費用を抑えたい方は、認定中古車を狙うのも一つの手段です。ただし、整備履歴や保証内容の確認は必須です。
コストパフォーマンスをどう見るか?
確かに8シリーズは維持費が高額です。しかし、
同価格帯の輸入車と比較すると、走行性能・装備のバランスは非常に高水準です。
高級車としての満足感、注目度、走行体験をトータルで考えると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。「所有する喜び」に価値を感じる方にとっては十分に魅力的な一台です。ライバル車との比較で見えるBMW 8シリーズの価値
メルセデス・ベンツSクーペとの違い
メルセデス・ベンツSクーペは、快適性と豪華さを前面に打ち出したモデルです。対してBMW 8シリーズは、スポーツ性能とドライバー中心の設計が特徴です。Sクーペはエアサスの柔らかさが光り、8シリーズはシャープなハンドリングで差別化されています。
アウディA7・A8との性能比較
アウディA7は4ドアスポーツバックで利便性に優れ、A8は完全なショーファーカー志向です。BMW 8シリーズはそれらの中間に位置し、スタイル性と走行性能の両方を求める層に適しています。特にM850iは加速性能でA7スポーツバック55 TFSIを上回ります。
ポルシェ911との選び方のポイント
ポルシェ911はスポーツ性能に特化した2+2クーペです。一方BMW 8シリーズは快適性と実用性も兼ね備えています。普段使いを重視する方には8シリーズ、週末ドライビングを重視する方には911がおすすめです。後部座席の広さと荷室容量では8シリーズが優位です。
日本市場での評価と人気度
日本ではBMW 8シリーズは「走れるラグジュアリー」として高い評価を受けています。M850iの販売比率が高く、走行性能と高級感の両立を求めるユーザーから支持されています。一方、SクーペやA8はビジネス利用が中心で、用途がやや限定されがちです。
購入ターゲット層の傾向とニーズ
購入層は40〜60代の経営者や富裕層が中心です。特に「スポーティに運転したいが快適性も妥協したくない」というニーズにマッチしています。
購入検討時には、試乗によって自分の運転スタイルとの相性を必ず確認してください。
BMW 8シリーズを購入すべき人とは?
ビジネスユースでの適正
BMW 8シリーズは、ビジネスシーンでも十分な存在感を放つ一台です。特に重厚感あるデザインと静粛性の高いキャビンは、役員車や接待にも適しています。クーペモデルであっても、後席の快適性とトランク容量により、出張やゴルフなど幅広い用途に対応します。
家族持ちでも快適に使えるか?
2ドアクーペであることからファミリーカーとしての使用には工夫が必要です。しかし、後席はチャイルドシートも装着可能で、短距離移動なら子どもとの同乗も十分可能です。週末のレジャーや夫婦での旅行には最適な高級GTカーといえます。
他モデル(5シリーズ・7シリーズ)との比較
5シリーズは実用性とコストのバランスに優れ、7シリーズはラグジュアリー性がより強調されています。8シリーズはその中間に位置し、「走り」と「上質さ」の両立を重視するユーザーにぴったりです。特にM850iは7シリーズ並の快適性を持ちつつ、走行性能で5シリーズ以上の満足感を提供します。
購入タイミングとおすすめのグレード
モデルチェンジ周期や決算期を狙うと、値引き交渉がしやすくなります。840iは日常使いに最適で、燃費とコストのバランスが良好です。M850iはスポーツ性能と快適性の両立を求める方に最適です。M8は完全な趣味車として、走りにこだわるユーザー向けです。
実際の購入者の声と評価
購入者の多くは「走りと高級感の両立」「長距離ドライブでの疲れにくさ」「注目度の高さ」に満足しているという声が多いです。
ただし、維持費や後部座席の使い勝手については慎重に検討する必要があります。
総じて、8シリーズは“こだわり”を持った大人の選択肢として評価されています。よくある質問(FAQ)
BMW 8シリーズのおすすめグレードは?
おすすめは「M850i xDrive」です。V8ツインターボエンジンを搭載し、パワーと快適性のバランスが秀逸です。0-100km/h加速はわずか3.9秒で、日常使いからワインディングまで幅広く対応します。燃費や価格面を重視する方には、840iも選択肢になります。
試乗はどこでできる?予約方法は?
全国のBMW正規ディーラーで試乗可能です。試乗車は事前予約が必要な場合が多く、公式サイトからオンライン予約がスムーズです。人気モデルは試乗枠が埋まりやすいため、早めの予約をおすすめします。
M850iとM8の違いはどこにある?
大きな違いはエンジン出力と走行性能です。M850iは530ps、M8は625psと、出力で約100ps近くの差があります。また、M8には専用のシャシーセッティングや強化ブレーキが搭載されており、サーキット走行も想定されています。価格差はおよそ500万円です。
BMW 8シリーズの納期はどのくらい?
モデルや仕様によりますが、新車の納期は通常で3〜6か月程度です。ただし、半導体不足や輸送の影響で納期が延びるケースもあります。即納車を希望する場合は、ディーラーに在庫車や認定中古車の有無を確認するとよいでしょう。
維持費は年間でどれくらいかかる?
年間維持費は、任意保険・税金・整備費を含めると、おおよそ50〜80万円が目安です。特にMモデルはタイヤやブレーキなど消耗品のコストが高いため注意が必要です。購入前には定期点検パックや延長保証の加入も検討すると安心です。
中古で買っても大丈夫?
認定中古車であれば、1年間の保証と72項目以上の点検が付帯しており、安心して購入できます。ただし、並行輸入車や保証切れの個体は故障リスクも高まるため、購入先の信頼性を重視することが大切です。
まとめ:BMW 8シリーズは究極のプレミアムカーだった
BMW 8シリーズは、走行性能・快適性・デザインの三拍子が揃ったプレミアムクーペです。M850iやM8といった高性能グレードでは、加速・ハンドリングともにトップクラスの仕上がりとなっており、日常の移動手段という枠を超えた体験を提供してくれます。
インテリアの質感や運転支援機能の精度も非常に高く、長距離運転でも疲れにくい快適なキャビンが魅力です。特に静粛性や座り心地、インフォテインメントの操作性は、同クラス内でも高評価を得ています。
維持費や購入価格がネックになる部分はありますが、それを上回る満足感や所有する価値があると感じるユーザーは多くいます。ライバル車との比較においても、8シリーズは「ラグジュアリー×スポーツ」の絶妙なバランスで一線を画しています。
総じて、BMW 8シリーズは「贅沢」と「実用性」を両立させたい大人のドライバーに最適な一台です。
- スポーツ性能と上質な乗り心地を兼備したグランドツアラー
- 先進装備と静粛性に優れ、長距離ドライブも快適
- 維持費やオプション価格には注意が必要
- 認定中古車という選択肢もコスト面では魅力的
- 購入者の満足度が高く、ステータス性も兼ね備える
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