BMW 5シリーズのリセールバリューとは?

BMW 5シリーズのリセールバリューとは?

BMW 5シリーズを購入した多くの方が気にするのが、数年後の「売却価格」です。せっかくなら、高く売れて次の車購入の資金にもつながる方が嬉しいですよね。

実は、BMW 5シリーズは輸入車の中でも比較的リセールバリューが安定していると言われています。ただし、モデルやグレード、売るタイミングによって差が出るのも事実です。

「何年後に売ればいい?」「どのモデルなら高値がつく?」といった疑問を持つ人は多く、筆者自身も初めて5シリーズを売却したときに迷いました。

この記事では、実際の市場動向や査定に詳しいプロの視点から、リセールバリューの高いモデルや高く売るコツを具体的に紹介しています。

間違ったタイミングや方法で売ってしまうと、数十万円もの差が出る可能性もあるので要注意です。

この記事で分かること

  • BMW 5シリーズの基本情報と市場評価
  • リセールが高いモデルや人気の装備
  • 査定額に差が出る売却タイミングの見極め方
  • リセールを上げるための実践テクニック
  • よくある疑問とその具体的な回答

BMW 5シリーズの基本情報と市場評価

BMW 5シリーズの基本情報と市場評価

BMW 5シリーズの特徴と魅力

BMW 5シリーズは、高級感とスポーティさを兼ね備えたプレミアムセダンとして、長年にわたり世界中で支持されてきたモデルです。静粛性や快適性が高く、長距離ドライブにも適しています。

また、エンジン性能や走行安定性にも優れており、「運転が楽しい車」としても評価されています。ドライバーの操作に対する反応が自然で、ワインディングロードでも軽快なハンドリングを楽しめます。

現行モデル(G30型)の概要

現行モデルであるG30型は2017年に登場し、2020年にマイナーチェンジを実施しました。先進の運転支援システムやコネクティビティ機能が充実しており、安全性と利便性のバランスが取れた仕様になっています。

例えば、アクティブクルーズコントロールやレーンチェンジアシストなどの装備により、高速道路での疲労を大幅に軽減できます。

日本国内での販売台数と人気度

BMW 5シリーズは、国内の輸入車セグメントにおいても安定した人気を誇っています。2023年には約8,500台が登録され、Eクラスと並ぶ高級セダンとして認知されています。

特に法人ユーザーやリース車両としても需要が高く、中古市場でもタマ数が豊富であることから、購入後の再販リスクが比較的少ないモデルです。

競合車種との違い(メルセデスEクラス、アウディA6など)

メルセデス・ベンツEクラスは「ラグジュアリー志向」、アウディA6は「先進技術」を特徴とする一方で、BMW 5シリーズはドライビングパフォーマンスと実用性のバランスが評価されています。

車両重量や駆動方式の違いもあり、走りの味付けや乗り味に明確な個性が出ている点が、5シリーズが選ばれる理由の一つです。

競合と比較することで、自分に合ったモデル選びの基準を明確にすることが大切です。

リセールバリューが高いBMW 5シリーズのモデルは?

リセールバリューが高いBMW 5シリーズのモデルは?

高値で売れやすい年式・グレードとは

リセールバリューが高い傾向にあるのは、2019年以降に販売された後期型のG30モデルです。特に「523i Mスポーツ」や「530i Mスポーツ」は中古市場での流通量が多く、人気も安定しています。

2017〜2018年モデルも需要がありますが、年式が古くなると価格は急落します。走行距離が5万km未満であれば、より高い査定が期待できます。

ガソリン車・ディーゼル車・PHEVの違い

5シリーズはエンジンタイプによって査定額に差が出ます。最もリセールが安定しているのはガソリン車で、特に523iが高評価です。

ディーゼル車(例:523d)は燃費が魅力ですが、中古車市場では一部ユーザーに限定されやすく、価格がやや落ちやすい傾向があります。PHEV(530e)は新しいうちは高評価ですが、バッテリー性能の劣化リスクが懸念され、年数が経つと査定額が下がりやすくなります。

人気の装備・オプションは?

リセールにおいて評価が上がる装備には、以下のようなものがあります。

  • サンルーフ(開放感があり需要が高い)
  • ヘッドアップディスプレイ(安全性と視認性を強化)
  • レーザーライト(見た目と機能性の両立)
  • ドライビングアシスト・プラス(自動運転支援装備)

一方で、ナビの地図更新がされていない車両や、社外品ナビを取り付けた場合は評価が下がる可能性があります。

ボディタイプ別(セダン vs ツーリング)の差

BMW 5シリーズにはセダンとツーリング(ワゴン)がありますが、国内でのリセールはセダンの方が安定傾向です。法人需要やファミリー層に支持されやすく、タマ数も多いためです。

一方、ツーリングは荷室容量が広く、アウトドア用途などに人気がありますが、ニッチな需要に限られやすいため、売却先を見極める必要があります。

限定車や特別仕様車のリセール事情

BMWは定期的に特別仕様車を発売しますが、リセール面では必ずしも高く売れるとは限りません。例として「M Sport Edition Shadow」などは限定装備が評価されることもありますが、装備内容によっては逆に需要が限られる場合もあります。

限定車だからといって高く売れるとは限らないため、装備や見た目だけで判断せず市場価値を見極めることが重要です。

リセールに強い!BMW 5シリーズの人気カラーと装備

リセールに強い!BMW 5シリーズの人気カラーと装備

高く売れる定番カラーとは?

BMW 5シリーズでリセールが高いカラーは「アルピンホワイト」や「ブラックサファイア」などの定番色です。特にホワイト系は法人利用や幅広い年齢層に支持されやすく、査定時に有利になる傾向があります。

一方、ブルーやグレーといった中間色も一定の人気がありますが、パープルや個性的すぎるカラーは再販時に買い手が限られる可能性があります。

レザーシートやサンルーフはプラス評価?

レザーシート装備車は全体的に高評価です。特に使用感が少なく、シートヒーターなどの機能が付いていると、査定額が上がりやすくなります。

サンルーフも人気の装備で、開放感と高級感が評価されます。ただし、使用頻度が高くガタつきがある場合や、水漏れリスクがある個体はマイナス評価になることがあります。

Mスポーツとスタンダード、どちらが有利?

Mスポーツは中古市場での需要が高いです。専用バンパーやスポーツサスペンション、18〜19インチホイールが標準装備され、見た目にもスポーティで若年層にも人気があります。

一方、スタンダードモデルは乗り心地重視のユーザーに選ばれる傾向がありますが、全体的な流通量は少なく、買取額ではMスポーツに劣るケースが多いです。

オプション装備の価値の見極め方

オプションはすべてがプラス評価になるわけではありません。評価されやすいのは「アクティブクルーズコントロール」「ヘッドアップディスプレイ」など安全系と利便性の高い機能です。

逆に、純正以外の社外ナビやオーディオシステムは、装着状態によってはマイナスになることも。純正状態を保っている車両が、総じて高評価を得やすい傾向にあります。

装備の有無よりも「状態の良さ」と「純正性の維持」がリセールに大きく影響します。

BMW 5シリーズの売却タイミングとリセールの関係

BMW 5シリーズの売却タイミングとリセールの関係

最も高く売れるタイミングはいつ?

リセールバリューを最大化するためには、3年落ち・走行距離3万km前後が理想的とされています。新車保証が残っていることや車両状態が良好な点が、査定に大きく影響します。

リース返却や法人使用車の多くもこのタイミングで売却されるため、中古車市場でも流通の節目と一致します。

車検前?3年落ち?売却の最適時期

車検が切れる前、特に2回目の車検前(5年以内)に売却するのが理想的です。車検費用がかかる前に手放すことで、査定ダウンの回避にもつながります。

「まだ乗れるのに…」と思うかもしれませんが、リセールを重視するなら「もったいない」と感じるくらいがベストな時期です。

新型発表やフルモデルチェンジの影響

フルモデルチェンジが発表されると、現行モデルの相場が下がることが多いです。新型が発表された直後から半年程度で買取価格が下落する傾向があります。

売却を検討している場合は、新型登場のタイミングを見計らい、早めの決断が有効です。

季節や市場需要との関係性

車の需要が高まる春先(2〜3月)やボーナス商戦のある初夏・冬は、中古車市場も活気づきます。この時期は業者の仕入れニーズが高まるため、高額査定が期待できます

逆に年末年始や大型連休明けは取引が落ち着く傾向があり、価格が伸びにくくなるので注意が必要です。

売却のタイミングを逃すと、数十万円単位で査定額が変動する可能性があります。

BMW 5シリーズのリセールに影響する要因

BMW 5シリーズのリセールに影響する要因

走行距離とその影響

走行距離はリセールに直結する重要な要素です。一般的に、年間1万km以下の走行が理想的とされ、それを大きく上回ると査定額に大きな影響が出ます。

例えば、同じ年式でも「3万km」と「6万km」では10〜20万円の価格差が生まれることもあります。

修復歴・事故歴の重要性

修復歴がある車は、たとえ軽微な事故でも大幅な減額対象になります。フロント部分や骨格部位に損傷がある場合、相場より30万円以上下がるケースも珍しくありません。

修理内容を証明する書類や明確な記録があれば、評価ダウンを最小限に抑えられる可能性があります。

定期点検記録と整備履歴の有無

整備手帳に定期点検の記録が残っている車両は、メンテナンス意識が高いと評価され、リセール面でも有利です。

とくにディーラー整備記録がある車両は信頼性が高く、査定士からの印象も良くなります。逆に整備履歴が不明な場合はマイナス査定の原因になります。

ワンオーナーかどうか

ワンオーナー車は中古市場で人気が高く、複数オーナー車よりも高く評価されます。所有履歴が少ないほど、使用状況が明確で信頼性が高いと判断されるためです。

「名義変更が1回のみ」の車両は、同年式・同条件でも5〜10万円ほど査定額に差がつく可能性があります。

売却前には、整備記録や車検証の名義確認を行い、プラス査定につながる材料を準備しましょう。

BMW 5シリーズを高く売るための具体的な方法

BMW 5シリーズを高く売るための具体的な方法

一括査定サイトの活用術

複数の買取業者に査定依頼ができる一括査定サイトは、価格競争を引き起こせる点が大きなメリットです。業者同士が競り合うことで、買取価格が10万円以上上がることもあります。

「カーセンサー」や「ナビクル」など大手サービスは、提携業者数が多く信頼性も高いです。

ディーラー下取りとの比較

下取りは手間が少なくスムーズですが、買取価格では専門業者に劣るケースがほとんどです。実際に「一括査定のほうが15万円高かった」というユーザーの声もあります。

相場を把握せずディーラーに任せるのは避け、比較検討が重要です。

複数業者への相見積もりの重要性

相見積もりはリセールを最大化する基本戦略です。同じ車でも業者ごとに10万〜20万円の開きが出ることは珍しくありません。

とくに輸入車に強い専門業者や、販路を多く持つ買取店は高値を提示しやすいため、1社に絞らず複数社から見積もりを取りましょう。

売却前のクリーニング・メンテナンス術

査定前の印象で価格が変わるため、外装・内装ともに清潔感を保つことが重要です。水アカの除去やシートのクリーニングだけでも好印象につながります。

また、エンジンオイルやバッテリーなどの軽微なメンテナンスを済ませておくと、「大事に乗っていた」と評価され、価格アップに寄与します。

個人売買・業者買取、それぞれのメリットとデメリット

個人売買は中間マージンが省けるため、高く売れる可能性があります。ただし、名義変更やトラブル対応のリスクが伴うため、上級者向けです。

一方、業者買取は手続きがスムーズで即日現金化も可能です。安心感を重視するなら業者経由の方が無難といえます。

高く売るには、情報収集と準備の有無が結果を大きく左右します。

BMW 5シリーズ リセールバリューに関するよくある質問(FAQ)

BMW 5シリーズ リセールバリューに関するよくある質問(FAQ)

リセールに強いグレードはどれ?

人気の高いグレードは「523i Mスポーツ」です。走行性能と燃費のバランスが良く、外装・内装ともにスタイリッシュな点が高評価につながっています。中古市場でも需要が安定しており、2023年時点では5年落ちで平均160万円前後の買取実績があります。

事故車でも売れる?

事故車であっても売却は可能です。ただし、修復歴の有無により価格は大きく異なります。軽微な損傷であってもマイナス査定の対象となり、同条件の無事故車と比べて10〜30万円下がるケースもあります。

事故歴は隠さず、修理明細や写真を提出することで信頼度を上げましょう。

10万km以上走行した車の価値は?

走行距離10万kmを超えると、リセールバリューは急激に下がります。査定額は新車価格の10〜20%前後になることが多く、50万円以下の提示も珍しくありません

ただし、定期的な整備履歴が残っていれば、多少なりとも評価を得られる可能性はあります。

査定前にやるべきことは?

車内清掃・洗車・タイヤ空気圧の調整は必須です。第一印象が査定額に直結するため、簡単な清掃でも5,000円〜10,000円の差が出ることもあります。

また、スペアキー・整備記録簿・車検証などの書類を揃えておくことで、減額リスクを防げます。

BMW認定中古車とリセールの関係は?

認定中古車として販売されていた車両は、整備状態や履歴が明確なためリセールでもプラス評価を受けやすいです。一般的に非認定車より10万円前後高く売れる傾向があります。

ただし、査定時に認定ステータスは消失するため、整備記録などの証明が残っているかが重要となります。

ローンが残っている車は売れるの?

ローン中でも売却は可能です。買取金額でローン残債を精算する「オートローン一括清算」などの手続きが必要となります。

ローン残債が買取価格を上回る場合は差額の自己負担が発生しますので、事前に残債額を確認しておきましょう。

まとめ:BMW 5シリーズのリセールで損しないために

まとめ:BMW 5シリーズのリセールで損しないために

BMW 5シリーズのリセールバリューは、グレード選びや売却タイミング、車両の状態によって大きく左右されます。高く売るためには以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 人気グレードと定番カラーの選定(例:523i Mスポーツ/アルピンホワイト)
  • 3年落ち・走行3万km以内の売却がベストタイミング
  • 装備やオプションは純正重視、記録簿や整備履歴もプラス要素
  • 事故歴や修復歴がある場合は、詳細を正確に伝えて信頼を得る
  • 一括査定や相見積もりで査定額を比較し、納得の売却を目指す

また、リセールバリューは市場トレンドや経済状況にも影響を受けます。定期的に相場をチェックし、自分の車の価値を把握しておくことが賢明です。

売却時期や方法を誤ると、数十万円もの差が生まれることもあります。準備と情報収集を怠らず、納得のいく売却を実現しましょう。

関連記事