BMW 5シリーズを買う前に知っておきたいこと

BMW 5シリーズを買う前に知っておきたいこと

BMW 5シリーズは、高級感と走行性能を兼ね備えたプレミアムセダンとして、多くのドライバーに支持されています。しかし「どのグレードが自分に合っているのか分からない」「価格や装備の違いって何があるの?」と悩む方も少なくありません。

結論から言えば、用途やライフスタイルによって最適なモデルは異なります。通勤や家族利用、週末ドライブなど、目的によって選び方が大きく変わるからです。

なんとなく見た目やイメージだけで選んでしまうと、後悔する可能性もあります。

だからこそ、購入前にしっかりと比較検討することが重要です。

この記事では、BMW 5シリーズの全グレードを徹底比較し、価格、装備、燃費、維持費などあらゆる視点から解説します。読み終えたときには、自信を持って「自分に合った1台」が分かるはずです。

この記事で分かること

  • BMW 5シリーズの基本スペックと特徴
  • グレードごとの違いと選び方
  • 新車・中古車それぞれの価格帯
  • 装備・安全機能の違いとおすすめ構成
  • 購入後にかかる維持費や注意点

BMW 5シリーズとは?その魅力と歴史を解説

BMW 5シリーズとは?その魅力と歴史を解説

BMW 5シリーズの特徴とポジション

BMW 5シリーズは、ミドルサイズセダンの中でも上質な乗り心地と高い運転性能を両立しているモデルです。3シリーズよりも広い室内空間と快適性を持ちつつ、7シリーズよりも扱いやすいサイズ感が人気の理由です。日本市場ではビジネスパーソンやファミリー層からも支持されています。

初代から最新モデルまでの進化

1972年に誕生した初代BMW 5シリーズは、当初から「実用性と高級感の融合」がコンセプトでした。現在販売されているG30型(第7世代)は2017年登場、2023年にはフルモデルチェンジが発表され、最新の第8世代「G60型」が日本市場にも導入されました。プラットフォームの刷新により、静粛性と走行安定性がさらに向上しています。

ライバル車種との違い

5シリーズの直接的なライバルには、メルセデス・ベンツEクラス、アウディA6、レクサスESなどがあります。中でもBMWは「駆けぬける歓び」をコンセプトに、走行性能を重視する点が特徴です。一方、Eクラスは快適性、A6はデザイン性を重視する傾向があります。ユーザーからは「高速道路での安定感はBMWが一番」という声も多く寄せられています。

国内外での人気の理由

世界的に見ても5シリーズは高い販売実績を誇っており、2022年には全世界でおよそ30万台以上が販売されました。日本国内でも、特に法人ユーザーや高所得層の乗用車として根強い人気があります。控えめなデザインと信頼性の高さが、幅広い層に受け入れられる理由のひとつです。

実際のオーナーによる評価と口コミ

オーナーからの口コミでは、「長距離でも疲れにくい」「燃費が意外と良い」といった声が目立ちます。特に530eなどのプラグインハイブリッドモデルは、実燃費で15km/L前後という評価もあります。

一方で「ランフラットタイヤの乗り心地が硬い」と感じる人もおり、好みによって賛否が分かれます。

BMW 5シリーズのグレード比較【全モデル網羅】

BMW 5シリーズのグレード比較【全モデル網羅】

グレード一覧とそれぞれの特徴

BMW 5シリーズには、520i、523i、530i、530e、540i、M550iなど複数のグレードがあります。それぞれにエンジン性能や装備内容が異なり、ライフスタイルや運転スタイルに合わせた選択が可能です。520iはエントリーモデルとして手が届きやすく、530eはハイブリッド車として環境性能に優れています。

セダン vs ツーリング(ワゴン)どっちがいい?

セダンは流麗なフォルムと静粛性が魅力で、ビジネス用途にも適しています。一方、ツーリングは大容量ラゲッジと積載性の高さからファミリー層に人気があります。後席の広さや乗り降りのしやすさもツーリングの強みです。

M SportとLuxuryの違い

M Sportはスポーティなデザインと専用サスペンションが特徴で、走行性能を重視する人に適しています。Luxuryは内装の質感や快適性を重視した仕様で、長距離移動や落ち着いたスタイルを求める人に人気です。装備の内容も異なり、選ぶ基準としては好みと用途のバランスが重要です。

ハイブリッドモデル「530e」の魅力

530eはプラグインハイブリッド(PHEV)モデルで、モーター走行とエンジン走行を切り替えることで、燃費性能と走りの両立を実現しています。EV走行だけで約50km前後をカバーできるため、日常使いではガソリンをほとんど消費しないという声もあります。

法人利用・社用車としての評価

BMW 5シリーズは、法人車両としても多く採用されています。特に523iや530iは価格と性能のバランスが良く、

減価償却や経費処理の面でもメリットが大きい

です。見た目の印象もよく、訪問先での信頼感にもつながるため、営業車両や役員車として高い評価を得ています。 

BMW 5シリーズの価格帯とコストパフォーマンス

BMW 5シリーズの価格帯とコストパフォーマンス

新車価格とグレード別の相場

BMW 5シリーズの新車価格はグレードによって大きく異なります。エントリーモデルの520iは約730万円から、ハイエンドモデルのM550i xDriveは約1,300万円超に設定されています。中間グレードの530eや540iは、装備と性能のバランスが良く、約850万〜1,000万円台が目安です。価格差はエンジン性能や装備の充実度に比例しています。

諸経費・税金・維持費のリアル

購入時には車両本体価格のほか、自動車取得税・重量税・登録手数料などが発生します。初期費用は合計で約60万〜90万円を見込んでおくと安心です。維持費では自動車税が年間約6万〜8万円、車検費用はディーラーで約15万〜20万円かかるケースが一般的です。

中古車市場での価格動向

5シリーズの中古車は、初年度登録から3〜5年落ちのモデルが人気です。価格帯は350万〜600万円が主流で、走行距離3万km以下・認定中古車であれば状態も良好です。特にPHEVの530eは中古でも値崩れしにくい傾向があります。

コスパ重視ならどのグレード?

コストパフォーマンスを重視するなら、523iまたは530eがおすすめです。523iは装備と価格のバランスが優れ、維持費も比較的抑えられます。530eは燃費性能が高く、EV走行によるガソリン代の節約が期待できます。また税制優遇を受けられるのも魅力です。

値引き交渉のコツとタイミング

ディーラーでは決算期(3月・9月)やモデルチェンジ前が狙い目です。値引き額は車種によりますが、

平均で20万〜40万円の交渉余地があると言われています。

下取り車の査定額を他社と比較する、オプションや延長保証の無料提供を交渉するなど、複数のアプローチを組み合わせると効果的です。 

装備・オプション徹底比較!BMWらしい快適性と先進性

装備・オプション徹底比較!BMWらしい快適性と先進性

標準装備の内容をグレード別に解説

BMW 5シリーズはグレードによって標準装備が異なりますが、全モデルに共通するのは高い安全性能と快適性です。例えば、ナビゲーションシステムや10.25インチディスプレイ、3ゾーンオートエアコンなどが標準搭載されています。上位グレードになると、本革シートやジェスチャーコントロールなども追加されます。

ドライビングアシスト・セーフティ機能

BMWの先進安全装備には「ドライビングアシスト・プロフェッショナル」が含まれており、高速道路での半自動運転が可能です。アクティブクルーズコントロールやステアリング・レーンコントロール・アシストなどにより、長距離移動も快適です。標準装備されていないグレードもあるため、確認が必要です。

インフォテインメント&ナビ性能

BMW 5シリーズには「BMWライブコックピット・プロフェッショナル」が搭載され、デジタルメーターと大型センターディスプレイの連携が魅力です。タッチ操作や音声コントロールにも対応しており、スマートフォンとの接続もスムーズです。Apple CarPlayおよびAndroid Autoも利用可能です。

シート・内装デザイン・質感の違い

グレードによって、シート素材や内装の質感にも大きな違いがあります。523iではファブリックや合成皮革が中心ですが、540iやM550iでは高級感あるナッパレザーを採用。アンビエントライトや木目パネルの仕上げも加わり、室内空間がより上質に仕上がっています。

人気のオプションパッケージと選び方

オプションとして人気なのは「コンフォートパッケージ」や「Mスポーツパッケージ」などです。快適装備を重視するなら前者、スポーティな外観と走りを求めるなら後者がおすすめです。

ただし、オプションを多数追加すると価格が大幅に上がるため、優先順位を明確にすることが重要です。

BMW 5シリーズの燃費・維持費・走行性能は?

BMW 5シリーズの燃費・維持費・走行性能は?

グレードごとの実燃費の違い

BMW 5シリーズはグレードによって燃費性能が大きく異なります。例えば、523iはWLTCモードで約13.2km/L、ハイブリッドの530eではEVモードを活用すれば15〜18km/L程度の実燃費も可能です。540iのような高出力エンジンモデルでは燃費が10km/Lを下回ることもあるため、選び方には注意が必要です。

タイヤ・オイル・消耗品の交換費用

BMW 5シリーズは高性能な分、メンテナンスコストもやや高めです。タイヤはランフラットタイヤを標準装備しており、4本交換で約20万〜30万円が相場です。エンジンオイル交換はディーラーで約2万〜3万円。ブレーキパッドやワイパーも純正品は高価ですが、品質と安心感を重視するなら純正が無難です。

メンテナンス費用と保証内容

BMWでは3年間の「BMWサービス・インクルーシブ」が無償で付帯され、オイル交換や点検費用が無償化されるのが魅力です。それ以降は有償メンテナンスとなり、年間平均10万〜15万円程度が目安です。また、延長保証や有償メンテナンスパッケージの加入で維持費を安定させることも可能です。

高速道路での走行性能・静粛性

5シリーズは高速域での直進安定性が非常に高く、疲れにくいと評判です。530i以上のモデルではアクセルレスポンスも良く、エンジンの静粛性とサスペンションのバランスも優れています。長距離移動では他のセダンと比べても一段上の快適さを体感できます。

都市部と地方での使用感の違い

都市部ではサイズ感がネックになることがあります。全長5m前後の車体は狭い駐車場で取り回しにくい反面、

地方では広い道路や駐車場との相性が良く、快適性をフルに発揮できます。

燃費も地方の方が好成績が出やすく、日常使いの環境に応じて評価が分かれる傾向があります。 

どのBMW 5シリーズを買うべき?目的別おすすめモデル

どのBMW 5シリーズを買うべき?目的別おすすめモデル

ファミリー向けに最適なグレード

家族利用で重視したいのは室内空間と快適性です。530eツーリングは後席も広く、荷室容量も十分あるため、チャイルドシートやベビーカーの使用にも適しています。またハイブリッド車なので、送迎や買い物などの短距離移動では低燃費も期待できます。

通勤・長距離ドライブ向けモデル

快適な通勤や週末のドライブには、523iまたは530iセダンがおすすめです。静粛性が高く、燃費も優秀です。レーンキープアシストやアクティブクルーズコントロールなどの運転支援機能が標準搭載されている点も、毎日の利用には安心材料となります。

走りを楽しみたい人へのスポーツ志向モデル

運転の楽しさを求める方には540i xDrive M Sportが好相性です。直列6気筒エンジンはパワフルで、0-100km/h加速はわずか4.8秒とスポーツカー並みの性能を誇ります。四輪駆動のxDriveはコーナリング性能も高く、山道やワインディングでも安心して走れます。

環境意識が高い人にはハイブリッド?

CO2排出量や燃費を意識する人には530eが最適です。電気だけでの走行可能距離は最大50km前後。充電設備があれば日常の移動を電気だけでまかなうことも可能です。また、エコカー減税や自治体の補助金対象となるケースもあるため、経済面でも優れています。

初めてのBMW購入者におすすめの1台

輸入車が初めてという方には523i Luxuryが安心です。必要な装備は一通り揃っており、乗り心地は柔らかめ。BMWらしい走りの良さも感じられるモデルです。

ただしオプション追加により価格が上がりやすいため、装備内容を精査することが大切です。

よくある質問(FAQ)BMW 5シリーズ購入前の疑問を解消

よくある質問(FAQ)BMW 5シリーズ購入前の疑問を解消

BMW 5シリーズのリセールバリューは?

BMW 5シリーズは輸入車の中でもリセールバリューが安定しているモデルです。特に人気グレードである523iや530eは、中古市場での需要も高く、3年落ちで約55〜65%の残価が期待できます。定期的なメンテナンス記録や純正パーツの保持も査定額に影響します。

BMWとメルセデスEクラス、どっちが買い?

どちらもプレミアムセダンとして高い評価を受けていますが、BMWは走行性能と操縦性、メルセデスは快適性と内装の豪華さに定評があります。走る楽しさを重視する方にはBMW、落ち着いた乗り心地を求める方にはEクラスが向いています。

輸入車の故障が心配だけど大丈夫?

故障リスクはゼロではありませんが、現行の5シリーズは品質も安定しており、重大な故障の報告は減少傾向にあります。さらに、3年間の保証とBMWサービス・インクルーシブによる無償メンテナンスが付帯しているため、予期せぬトラブルにも備えられます。

BMW認定中古車のメリットは?

BMW認定中古車(BMW Premium Selection)は、走行距離10万km未満・初度登録から5年以内の車両を対象に、厳格な品質チェックを通過したものです。1年間の保証や24時間ロードサービスも付帯しており、中古車でも安心して乗り始めることができます。

ディーラーと並行輸入のどっちがお得?

価格面では並行輸入の方が割安な場合もありますが、

保証や修理対応に課題があるため注意が必要です。

正規ディーラーから購入すれば、アフターサービスやリコール対応もスムーズで、信頼性が高いです。特に初めての輸入車購入では、正規ルートを選ぶのが無難です。

5シリーズの車検費用はどのくらい?

正規ディーラーでの車検費用は平均で15万〜25万円程度です。内訳には点検費用、交換部品、法定費用などが含まれます。BMWサービス・インクルーシブの期間中は基本点検が無償となるため、初回車検まではコストを抑えやすい傾向があります。

まとめ:BMW 5シリーズはこんな人におすすめ

まとめ:BMW 5シリーズはこんな人におすすめ

BMW 5シリーズは、高級感・走行性能・実用性を兼ね備えたプレミアムセダンです。多彩なグレードとボディタイプが用意されており、ビジネスユースからファミリーカーまで幅広く対応できます。

どのグレードを選ぶべきかは、以下のように用途やライフスタイルによって変わってきます。

  • 走りを楽しみたい方:540iやM Sport系
  • 燃費と経済性を重視する方:530e(PHEV)
  • 初めてのBMW購入でバランス重視の方:523iや530i
  • 積載性と使い勝手を重視する方:ツーリングモデル
  • 法人・役員車を検討中の方:Luxuryグレード

価格・装備・維持費のバランスを見極めながら、自分に最適なモデルを選ぶことが後悔のない購入への近道です。

試乗や見積もり比較を通じて、実際の使い勝手とコスト感をしっかり確認しましょう。

関連記事