BMW M4のエンジンオイル量と交換タイミングの全て

BMW M4のエンジンオイル量と交換タイミングの全て

BMW M4は、その高性能なエンジンを長く快適に保つために、適切なエンジンオイル管理が不可欠です。しかし「どのくらいの量が必要なのか」「いつ交換すればベストなのか」といった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に最新モデルのG82型と先代F82型では、必要なオイル量や最適な交換タイミングが異なります。

間違った知識のままオイル交換を怠ると、最悪の場合エンジン故障に繋がるリスクもあります。実際、オイル管理不足による修理費が50万円以上かかった事例も報告されています。

このページでは、初心者からベテランオーナーまで役立つよう、BMW M4のエンジンオイルに関する正しい情報を詳しく解説します。正しい知識を身につけることで、愛車のコンディションを最適に保てます。

この記事で分かること

  • BMW M4に必要なエンジンオイル量と適切な種類
  • エンジンオイル交換のベストタイミングと走行距離目安
  • おすすめの高性能エンジンオイル銘柄5選
  • DIYで安全にオイル交換する方法と注意点
  • ディーラーと専門ショップ、どちらで交換すべきかの比較

BMW M4のエンジンオイル基本情報

BMW M4のエンジンオイル基本情報

BMW M4に最適なエンジンオイルの種類とは?

BMW M4のエンジンは高出力で過酷な環境下でも安定した性能を求められます。そのため、100%化学合成油(フルシンセティックオイル)が最適です。推奨されるオイル規格は「BMW Longlife-01」や「LL-04」などがあり、これに適合する高性能オイルを選びましょう。特にサーキット走行を楽しむ場合は、耐熱性に優れたレーシングスペックのオイルをおすすめします。

推奨されるエンジンオイル量はどのくらい?

BMW M4のエンジンオイル量は、年式と型式によって異なります。 ・F82型(2014年〜2020年):約6.5リットル ・G82型(2021年〜現行):約7.0リットル

オイル量が不足するとエンジン内部の潤滑が不十分になり、深刻なダメージを招くリスクがあります。

定期的なオイルレベルチェックを習慣にしましょう。

純正オイルと社外オイル、どちらを選ぶべき?

純正オイルはBMWが開発段階で想定しているため、信頼性は非常に高いです。しかし、コストパフォーマンスを重視するなら社外オイルも選択肢です。 特に「モチュール 300V」や「カストロール EDGE」などは、多くのオーナーから高評価を得ています。サーキット走行を重視する方は耐熱性の高い社外オイル、街乗り中心の方は純正オイルで十分対応可能です。

年式別(F82/G82)でオイル量は異なる?

はい、明確に異なります。F82型はS55エンジンを搭載し、オイル量は約6.5リットルが基準です。一方、G82型は最新のS58エンジンを搭載し、オイル量は約7.0リットルに増えています。これは、エンジンの高出力化と冷却性能向上のための設計変更によるものです。交換時は必ず年式に合わせたオイル量を確認してください。

エンジンオイル不足が引き起こす重大なリスク

エンジンオイル不足は、単なる性能低下では済みません。 ・オーバーヒートの発生 ・金属部品の摩耗促進 ・タービン故障(ターボモデルの場合) ・最悪の場合、エンジンブロー

特に高速走行や長距離ドライブでは、オイル不足によるトラブルが突然発生しやすいです。

走行前には必ずオイルレベルゲージで確認し、適正量を維持するよう心がけましょう。 

BMW M4のエンジンオイル交換タイミングはいつがベスト?

BMW M4のエンジンオイル交換タイミングはいつがベスト?

メーカー推奨の交換時期とは?

BMW公式では、エンジンオイルの交換タイミングを走行距離15,000kmまたは1年ごとと推奨しています。ただし、これはあくまで標準的な走行条件での目安です。短距離走行や渋滞の多い都市部では、より早い交換が推奨されます。

実際のオーナーが行うリアルな交換サイクル

実際のオーナーは、約7,000km〜10,000kmごとの交換が一般的です。これは、エンジンの負荷を考慮し、トラブルを未然に防ぐための判断です。特にサーキット走行や高速走行を頻繁に行う場合は、5,000kmごとの交換が推奨されるケースもあります。

走行距離・使用環境別に考える適切なタイミング

以下の条件に応じた交換タイミングを目安にしましょう。

  • 街乗り中心:8,000km〜10,000kmごと
  • 高速道路主体:10,000km〜12,000kmごと
  • サーキット走行を含む:5,000km以内

短距離走行が多い場合は、エンジン内部の結露や燃料混入による劣化が進みやすいため、早めの交換が必要です。

オイル交換時に見逃せないチェックポイント

エンジンオイル交換の際は、単にオイルを入れ替えるだけではなく、次のポイントも確認しましょう。

  • オイルフィルターの汚れや詰まり
  • オイルパンのガスケット劣化
  • ドレンボルトの状態と締付トルク
  • オイルの色と粘度の変化
特にオイルフィルターの交換はエンジン保護に直結する重要項目です。必ずセットで交換するようにしましょう。

交換を怠るとどうなる?故障事例を紹介

オイル交換を怠ると、以下の深刻なトラブルが発生する可能性があります。

  • オイルスラッジによるオイルライン詰まり
  • エンジン内部の摩耗と焼き付き
  • ターボチャージャーのオイル供給不足による故障
  • 最悪の場合、エンジンブロー(修理費用は100万円以上

特に高回転域を多用するBMW M4では、オイル管理の怠慢が大きなコストにつながるリスクがあります。

BMW M4におすすめのエンジンオイル銘柄5選

BMW M4におすすめのエンジンオイル銘柄5選

【モチュール 300V】高性能スポーツ走行向け

モチュール 300Vは、高温高負荷環境での安定した潤滑性能が特長です。特にサーキット走行を楽しむBMW M4オーナーに人気があります。

  • 規格:BMW Longlife-01適合
  • 粘度:5W-40 または 5W-30がおすすめ
  • 価格帯:1リットルあたり約3,000円前後

エンジン保護性能に優れ、ハードな走行条件でも安心です。

【カストロール EDGE】街乗り〜高速まで万能型

カストロール EDGEは、日常の街乗りから高速道路まで幅広く対応できる万能オイルです。独自のTITANIUM強化技術により、エンジン内部の摩耗をしっかり防ぎます。

  • 規格:BMW Longlife-04適合
  • 粘度:0W-40 または 5W-30が最適
  • 価格帯:1リットルあたり約2,500円前後
コストパフォーマンスにも優れており、初めてのオイル交換にもおすすめです。

【リキモリ トップテック】欧州車専用の高品質

ドイツ製のリキモリ トップテックは、BMW純正オイルにも匹敵する品質と評判です。低温時の始動性にも優れており、寒冷地での使用にも安心です。

  • 規格:BMW Longlife-04適合
  • 粘度:5W-30
  • 価格帯:1リットルあたり約3,500円前後
欧州車専用設計のため、エンジン性能を最大限に引き出します。

【モービル1 ESP】環境性能と高耐久性を両立

モービル1 ESPは、環境負荷を抑えつつ耐久性にも優れるエンジンオイルです。DPFや触媒コンバーターへの悪影響が少ないため、長期的な車両コンディション維持に貢献します。

  • 規格:BMW Longlife-04適合
  • 粘度:5W-30
  • 価格帯:1リットルあたり約2,800円前後
環境性能を重視するオーナーに特におすすめです。

【ペトロナス シンティウム】純正採用で安心

ペトロナス シンティウムは、F1のメルセデスAMGチームにも供給している実績があります。BMWの一部モデルで純正採用されていることも大きな安心材料です。

  • 規格:BMW Longlife-01/04適合
  • 粘度:0W-40 または 5W-40
  • 価格帯:1リットルあたり約2,700円前後
パフォーマンスと安心感を両立したい方に最適な選択肢です。 

DIY派必見!BMW M4のエンジンオイル交換手順

DIY派必見!BMW M4のエンジンオイル交換手順

必要な工具と準備するもの一覧

BMW M4のオイル交換には、以下の工具と部品を用意しましょう。

  • オイルフィルターレンチ
  • ドレンボルトレンチ(8mmまたは10mm六角)
  • 新品オイルフィルター
  • 適合するエンジンオイル(約6.5〜7.0リットル)
  • オイルパン・ジョッキ・漏斗
  • トルクレンチ(締付トルクは規定値で)
忘れがちなドレンボルトの新品ワッシャーも忘れずに準備してください。

正しいオイルの抜き方と注入手順

車両は必ず平坦で安全な場所に設置し、ジャッキスタンドで確実に固定してください。

オイル抜きは以下の手順で行います。
  • エンジンを数分暖気し、オイルを温める(排出がスムーズになります)
  • ドレンボルトを緩め、古いオイルを完全に抜く
  • ドレンボルトのガスケットを新品に交換し、規定トルクで締め付ける
  • オイルフィルターも同時に交換する
  • 新しいオイルを適正量注入し、オイルレベルゲージで確認
交換後はエンジンを始動し、オイル漏れがないか必ず確認しましょう。

オイルフィルターの交換方法も解説

BMW M4のオイルフィルターは、エンジンルーム上部に配置されています。手順は以下の通りです。

  • 専用レンチでフィルターカバーを外す
  • 古いフィルターとOリングを取り外す
  • 新しいOリングにエンジンオイルを薄く塗布して装着
  • 新しいフィルターを取り付け、規定トルクで締め付ける
Oリングの取り付け忘れやズレはオイル漏れの原因になるため、慎重に作業してください。

廃油の正しい処理方法

廃油は自治体の指定方法に従い、適切に処理する必要があります。

  • カー用品店で販売されている「廃油処理箱」を使用
  • 指定の回収業者やガソリンスタンドに持ち込む
  • 絶対に排水口や地面に廃棄しないこと
不適切な処理は環境汚染につながり、法律で罰せられる場合もあります

DIYで失敗しないための注意点

DIY作業でよくある失敗は次の通りです。

  • ドレンボルトの締め付け不足・オーバートルク
  • オイル量の過不足
  • フィルターOリングの装着ミス
  • エンジン始動後のオイル漏れ確認不足

不安がある場合は無理をせず、専門ショップで作業を依頼するのも賢明です。

しっかり準備と確認を行い、安全で確実な作業を心がけましょう。 

ディーラーと専門ショップ、どちらで交換するべき?

ディーラーと専門ショップ、どちらで交換するべき?

ディーラー交換のメリット・デメリット

ディーラーでのオイル交換は、メーカー純正の高品質なサービスを受けられる点が大きなメリットです。作業はBMW専門の整備士が行うため、技術的な安心感も得られます。ただし、費用は高めで、オイル交換1回あたり約30,000円〜40,000円が相場です。

価格重視の方にはやや負担が大きく感じられるでしょう。

専門ショップならではの強みとは?

専門ショップでは、純正品だけでなく高性能な社外オイルも選択可能です。オーナーの走行スタイルに合わせた最適な提案を受けられる点が大きな魅力です。また、価格もディーラーよりリーズナブルで、オイル交換費用は約15,000円〜25,000円が一般的です。ただし、店舗によって技術力に差があるため、信頼できるショップ選びが重要です。

コスト比較:どちらが安い?

  • ディーラー交換:30,000円〜40,000円
  • 専門ショップ:15,000円〜25,000円
  • DIY交換:約10,000円前後(オイル・フィルター代のみ)
明らかにコスト面では専門ショップやDIYの方が安価です。ただし、保証期間中の車両はディーラーでの交換が安心です。保証内容に影響する場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

サービス内容で選ぶ最適な店舗の選び方

単に価格だけでなく、サービス内容も比較しましょう。

  • ピット作業の立ち会いが可能か
  • オイルの銘柄・規格は選べるか
  • アフターサポートは充実しているか
  • 作業保証書の発行があるか
初めて利用する店舗では口コミ評価を必ずチェックし、実績が豊富なところを選びましょう。

実際のユーザー評価から見るおすすめ店舗例

東京都内では「Studie Tokyo」がBMW専門ショップとして高い評価を得ています。大阪では「AUTO COUTURE」が、BMW Mモデルオーナーから厚い信頼を得ています。どちらもオイル交換だけでなく、車両のトータルメンテナンスが可能です。

遠方の方は、事前に電話で対応可能なオイル銘柄や費用を確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

BMW M4のオイル交換は本当に高額なの?

BMW M4は高性能エンジンを搭載しているため、一般的な車両に比べてオイル交換費用は高額です。

  • ディーラー交換:30,000円〜40,000円
  • 専門ショップ:15,000円〜25,000円
  • DIY交換:約10,000円前後
コストを抑えたい場合はDIY交換が最も安価ですが、正しい手順で行う必要があります。

年式によってオイル規格は違うの?

はい、年式によって推奨されるオイル規格が異なります。

  • F82型(2014〜2020年):BMW Longlife-01が主流
  • G82型(2021年〜):BMW Longlife-04が推奨

誤った規格のオイルを使用すると、エンジンパフォーマンスが低下するリスクがあります。

オイル選びは必ず車両の取扱説明書で確認しましょう。

オイル量が少ないとすぐに警告ランプは点く?

BMW M4は高度なセンサーシステムを搭載していますが、警告ランプが点灯するタイミングはオイルレベルがかなり低下した状態です。

  • オイル量低下警告:レベルが約1リットル不足した場合に点灯
  • 定期的な手動チェックが推奨されます
警告が出る前にオイル量をこまめに確認する習慣が大切です。

エンジンオイルは混ぜても大丈夫?

基本的には混ぜない方が安全です。異なる規格や粘度のオイルを混ぜると、潤滑性能や清浄性能が低下する可能性があります。緊急時に少量だけ補充するのは問題ありませんが、次回のオイル交換時には必ず全量を交換しましょう。

DIY交換で保証は無効になる?

保証期間中の車両は、ディーラーでの整備記録が求められる場合があります。特にエンジン関連の保証は、正規メンテナンスが条件となることが多いです。

自己判断でDIY交換を行う場合は、保証適用外となるリスクがあることを理解しておきましょう。

心配な場合は、事前にディーラーへ確認することをおすすめします。

エンジンオイル漏れの原因と対策は?

BMW M4のオイル漏れは、次のような原因が考えられます。

  • オイルフィルターキャップの締め付け不良
  • ガスケット類の経年劣化
  • オイルパンやドレンボルトの損傷
対策としては、オイル交換時にガスケットとOリングを必ず新品に交換することです。漏れを発見した場合は、早急に点検・修理を行いましょう。 

【まとめ】BMW M4を長く快適に乗るために必要なエンジンオイル管理とは

【まとめ】BMW M4を長く快適に乗るために必要なエンジンオイル管理とは

BMW M4は、圧倒的な走行性能と高級感を兼ね備えたスポーツカーです。そのポテンシャルを最大限に引き出し、長く快適に乗り続けるためには、正しいエンジンオイル管理が欠かせません。

今回ご紹介したポイントをおさらいします。

  • エンジンオイルは必ず適合規格を確認し、年式に合った最適なものを選ぶ
  • 交換タイミングは走行距離だけでなく、使用環境に応じて柔軟に判断する
  • オイル量の不足は重大なトラブルに直結するため、定期的にレベルチェックを行う
  • DIY交換はコストを抑えられるが、正しい手順と注意点を守ることが必須
  • ディーラーと専門ショップのメリット・デメリットを理解し、自分に合ったメンテナンス方法を選択する

エンジンオイルの管理は、「ただの消耗品交換」ではありません。

適切なオイル選びと定期的なメンテナンスが、BMW M4の圧倒的なドライビングプレジャーを維持するカギとなります。ぜひ今回の情報を活かし、愛車のベストコンディションを保ち続けてください。 

関連記事