BMW整備士がBMWに乗らないのは本当?理由を知ると見方が変わる!

BMW整備士がBMWに乗らないのは本当?理由を知ると見方が変わる!

「BMWの整備士なら、きっとBMWに乗っているに違いない」そう思っている方は多いのではないでしょうか。しかし現実はその逆。多くのBMW整備士が、あえてBMWを選んでいないという事実があります。

これはただの偶然ではなく、プロだからこそ知っている“BMWの本質”が関係しています。実際に整備士の間では、国産車や他メーカー車を選ぶケースが多数派です。

なぜ整備のプロがBMWを選ばないのか?その背景には「維持費の高さ」「壊れやすさ」「整備性の難しさ」など、ユーザーには見えない現場の声があります。

この事実を知ると、BMWというクルマの捉え方が変わるかもしれません。

この記事では、整備士のリアルな声や実際のデータをもとに、BMWに乗らない理由を深掘りしていきます。BMW好きな方、購入を検討している方は、必見の内容です。

この記事で分かること

  • BMW整備士が語る「乗らない理由」とは?
  • BMWの維持費や修理に関する現実
  • 整備士が実際に選ぶクルマとは
  • BMWが向いている人の特徴と注意点
  • よくある疑問へのQ&Aも網羅

BMW整備士とはどんな仕事か?背景を知ろう

BMW整備士とはどんな仕事か?背景を知ろう

BMW整備士の仕事内容と役割

BMW整備士は、BMW正規ディーラーや認定工場でを行う専門職です。特に専用診断機「ISTA」を使った電子制御系の診断が中心となり、最新技術への知識と経験が求められます。

エンジンや足回りの整備だけでなく、ソフトウェア更新やコーディングなど、電子制御領域の対応力が業務の多くを占めています。

必要な資格とスキルとは?

整備士としてBMWに関わるには、「自動車整備士2級以上」の国家資格が必須です。さらに、BMWが実施する社内研修を受けることで、「BMWマイスター」などの認定資格を取得することもできます。

技能だけでなく、論理的なトラブルシュート能力や、最新のITツール操作に対する理解力も重要です。

整備士が見ているBMWの裏側とは

一般ユーザーには見えないBMWの内部構造や設計思想に、整備士は日々向き合っています。たとえばエンジン周辺部品の配置が複雑で、オイル漏れ修理だけでも作業が難航することがあります。

一部モデルでは整備に数時間かかるケースもあり、工賃が高くなる原因にもなります。

そのため、プロ目線では「設計者が整備性を軽視している」と感じることも少なくありません。

現場で感じるBMWオーナーのリアルな声

整備士が日々接する中で耳にするBMWオーナーの声には、「乗り心地は最高だけど、修理費が高い」「突然の故障で困った」などがあります。中には、ディーラーの見積もりに驚いて買い替えを検討する人もいます。

整備士は、こうしたユーザーの不安や疑問にも対応しながら作業を進めており、精神的な対応力も必要です。

正規ディーラー勤務と街の整備工場勤務の違い

BMW整備士の勤務先は主に2種類あります。1つはBMW正規ディーラー、もう1つは街の整備工場です。正規ディーラーでは純正部品と最新診断機器を用いた整備が中心で、マニュアル化された作業が特徴です。

一方で、街の工場では「中古部品を使った修理」「予算重視のメンテナンス」など柔軟な対応が求められる傾向があります。どちらも一長一短があり、働く整備士の考え方やスキルによって選択が分かれます。

BMW整備士がBMWに乗らない理由【本音編】

BMW整備士がBMWに乗らない理由【本音編】

維持費が高すぎるという現実

BMWは高級輸入車のため、日常的な維持費が非常に高額です。オイル交換1回で2万円以上、タイヤ交換で10万円を超えるケースもあります。整備士はこうしたコスト構造を熟知しており、コストパフォーマンスの面で選ばない人が多いのです。

「部品も工賃も高い。プロ目線では割に合わない」との声も聞かれます。

部品の耐久性や修理頻度の多さ

BMWは高性能な反面、細かな故障が頻発する傾向があります。ウォーターポンプ、サーモスタット、エアサスなどがその代表例です。特に10万kmを超えると修理箇所が一気に増える傾向があり、整備士の間では「メンテナンス頻度が高すぎる」と言われています。

工賃が高額でコスパが悪いと感じる

BMWの整備工賃は1時間あたり1.5万円〜2万円が相場です。これは国産車の約2倍であり、整備士自身が「同じ作業内容でも費用がかさむ」と認識しています。整備士は価格と作業量のバランスにシビアなので、あえてBMWを避ける理由の一つとなります。

整備性の悪さが日々の仕事でストレスに

BMWはデザイン重視のため、部品の配置が複雑で作業がしにくいモデルが多く存在します。オイルフィルターが奥深くにあり、簡単な作業でも分解工程が多くなることもあります。整備士にとっては「時間がかかる=コスパが悪い」と直結するため、選びたくない理由になります。

ドイツ車特有の設計思想に対する意見

ドイツ車は「部品を交換して性能を維持する」前提で設計されており、日本車のように「壊れにくく長持ちする」思想とは異なります。この設計思想に対し、日本人整備士の感覚とはズレを感じることも多く、敬遠されがちです。

「わざわざ壊れる前提の設計は理解できない」という声もあり、合理的ではないと感じる整備士も存在します。

整備士が実際に選んでいるクルマは?

整備士が実際に選んでいるクルマは?

トヨタやホンダなど国産車の人気が高い理由

整備士の多くが選ぶ車種はトヨタやホンダといった国産メーカーです。その理由は明快で、故障が少なく部品も安価で、長く安心して乗れるからです。たとえばトヨタの「カローラ」やホンダの「フィット」は、10万kmを超えても大きなトラブルが少ないという声が多く寄せられています。

「安心して家族を乗せられる車」として整備士が自ら選んでいる事実は注目に値します。

スバルやマツダを選ぶ整備士の声

一部の整備士からは、走りや安全性能に優れたスバルやマツダへの支持もあります。スバルのアイサイト(運転支援機能)やマツダのSKYACTIV技術は高く評価されており、実際に所有している整備士も少なくありません。

「技術屋として乗っていて楽しい」「整備性も良好」という具体的な評価が購入理由となっています。

輸入車でもBMW以外を選ぶパターン

整備士の中には輸入車を選ぶ人もいますが、その多くはBMW以外のブランドです。たとえばフォルクスワーゲンやボルボは「故障時の部品供給が安定している」「整備マニュアルが整っている」などの理由で選ばれます。

一方でBMWは「整備が複雑で自分で直すには向かない」と判断されやすい傾向にあります。

選ばれる車の共通点とは?

整備士が選ぶ車にはいくつかの共通点があります。

  • 信頼性が高い(10年乗っても壊れにくい)
  • 部品が入手しやすく、価格も良心的
  • DIY整備がしやすい構造
  • 中古市場での流通が多く、整備情報も豊富

日常的に整備を行っているプロだからこそ、実用性とコストを重視する傾向が強いのです。

「壊れにくさ」と「整備のしやすさ」が選定基準

整備士が車を選ぶ最大の基準は、「壊れにくいか」「直しやすいか」です。たとえば日産「ノート」やスズキ「スイフト」などは、エンジンルームの構造がシンプルで整備性が高く、自分で整備しやすい車として人気があります。

整備士にとっては「壊れたら自分で直せるかどうか」が判断軸のひとつであり、それがBMWを避ける理由にもつながっています。

BMWは本当に壊れやすいのか?データと声で検証

BMWは本当に壊れやすいのか?データと声で検証

修理件数データに見るBMWの実態

BMWは高級輸入車として知られていますが、修理件数が比較的多い車種としても知られています。日本自動車整備振興会の統計によると、走行距離10万kmを超えたBMWでは平均して年2回以上の故障修理が発生しています。これは同クラスの国産車に比べて1.5倍の頻度です。

整備士がよく対応する故障パターン

整備士が日常的に対応するBMWの故障内容には、電装系トラブルや冷却系の不具合が多く見られます。特にF系以降のモデルでは、センサー異常やウォーターポンプの交換が頻発します。

「またか」と思うような故障内容が多く、プロの現場でも頭を悩ませるポイントです。

ユーザーの声とSNSでの評判

実際のBMWオーナーからも「警告灯が頻繁に点灯する」「修理費が思った以上に高額」といった声がSNSやレビューサイトで多数見られます。とくに2010年代中盤以降のモデルでは、電子制御部品の不調に関する投稿が目立ちます。

「5年目で修理代が50万円を超えた」との書き込みもあり、所有コストへの不満は根強いようです。

他メーカーとの比較(メルセデス・アウディ・レクサス)

メルセデス・ベンツやアウディといった他のドイツ車と比較すると、BMWは部品価格や作業工数がやや高めに設定されていることが多いです。レクサスと比較した場合は、信頼性やアフターケアの点で差があると指摘されることもあります。

総じて「走行性能は高いが、維持するのに覚悟が必要」という評価が多く見られます。

保証制度やアフターサービスでの差

BMWは新車購入時に3年間の無償メンテナンスプログラムがついていますが、それ以降はユーザー負担が急増します。一方、レクサスは5年間の保証を標準装備し、延長保証プランも手厚いのが特徴です。

整備士から見ても、BMWは保証終了後の出費が急増しやすいという傾向が明確にあります。その点を理解した上で購入を検討すべきでしょう。

整備士の視点から見る「BMWに向いている人」とは?

整備士の視点から見る「BMWに向いている人」とは?

BMWに乗って後悔しない人の特徴

整備士の視点から見て、BMWを所有して満足できるのは車のパフォーマンスを重視する人です。走行性能やコーナリングの安定感を求める方には高い評価があります。また、外車の所有に喜びを感じる人や、デザインに惹かれる人もBMWに向いています。

「維持費やトラブルも楽しめる」と思えるかがポイントです。

こんな人はBMWオーナーに向いている

以下のような方は、BMWを所有することで満足感を得やすいです。

  • 日常的に車に乗る距離が短め
  • 年収500万円以上で余裕のあるカーライフを送りたい
  • 定期的なメンテナンスを怠らない習慣がある
  • 車の不具合にも冷静に対処できる

所有スタイルに合っているかどうかが、BMWと相性が良いかの判断材料になります。

乗るなら知っておくべきポイント

BMWを快適に所有するためには、いくつかの注意点があります。まず、定期的な点検とオイル交換は必須です。純正部品の使用や専門店での整備も品質維持には重要です。

また、警告灯が点灯した際には自己判断せず、すぐに専門の整備工場へ相談しましょう。

メンテナンスでかかる費用感

BMWの維持費は国産車に比べて高めです。年間の平均メンテナンス費用は、約20万円〜40万円が目安です。車検費用だけでも15万円を超えるケースが多く、消耗品や突発的な修理が加わるとさらに上振れします。

「車両価格は手頃でも、維持費は想定以上」という声は非常に多いため、購入前に試算しておくことが大切です。

整備士がすすめるBMWモデル3選

整備士が比較的評価しているBMWモデルには以下があります。

  • BMW 3シリーズ(F30型):整備性が高くトラブルも少なめ
  • BMW 1シリーズ:サイズと維持費のバランスが良い
  • BMW X1:SUVでも比較的整備しやすい構造

中古市場でも多く流通しており、整備実績が豊富なのもおすすめの理由です。

BMWが好きなのに乗らない?整備士の「愛」と「矛盾」

BMWが好きなのに乗らない?整備士の「愛」と「矛盾」

BMWに対する技術者としてのリスペクト

整備士の多くは、BMWの技術力や走行性能に対して高い評価を抱いています。直列6気筒エンジンのフィーリングや後輪駆動のダイナミックな走りには、機械としての魅力を感じている人が少なくありません。

「ドライバーズカーとしては間違いなく一級品」という整備士の声もあります。

修理するからこそわかる魅力と課題

日々の整備業務を通して、BMWの構造や仕組みを熟知している整備士は多くいます。その中で、「整備性が悪いけれど、合理的な設計」という評価も出ています。つまり、プロだからこそ見える長所と短所の両面を理解しているのです。

「好きだけど、自分が乗るなら別の車にする」という声が象徴的です。

「好きだけど、買わない」プロの選択とは

整備士の中には、BMWを「好きなメーカー」として挙げる人が多くいます。しかし実際に購入するかというと、選ばないケースが多数派です。その理由は、コストや整備性、耐久性といった実用面での不安があるからです。

車としての魅力と、所有する現実のギャップが「乗らない」という選択につながっています。

感性では好き、理性では選ばないという構図

BMWには「感性に訴える魅力」があると整備士は語ります。運転する楽しさや、エンジン音、デザインの美しさなど、感情的に惹かれるポイントが多いからです。

しかし現実的に考えると、「壊れやすさ」「高額な修理費」「パーツの供給遅れ」などがネックとなり、感性と理性のバランスを取った結果、選ばないという結論になるのです。

プライベートでは旧車やバイクに乗る整備士も

BMWを業務では扱っていても、プライベートでは国産旧車やバイクを愛用している整備士も多く見られます。旧型カローラやジムニー、ヤマハのSR400など、自分で整備できて楽しめる車種が好まれる傾向があります。

これは「直せる喜び」や「手間をかける価値」を大切にする整備士ならではの選択です。

BMW整備士に関するよくある質問(FAQ)

BMW整備士に関するよくある質問(FAQ)

BMW整備士はBMWに乗ってはいけないの?

いいえ、乗ってはいけないというルールは存在しません。ただし、維持費や整備の難しさから自家用車として選ばない整備士が多いのは事実です。感情的には好きでも、現実的な負担を考慮して他メーカーを選ぶ人が目立ちます。

BMW整備士の年収や待遇はどのくらい?

正規ディーラー勤務のBMW整備士の平均年収は約350万〜500万円程度です。国家資格の有無や経験年数によって差があり、マイスター認定を受けると手当が加算されるケースもあります。ただし、休日が少ない・残業が多いといった勤務環境には注意が必要です。

BMW整備士になるにはどうすればいい?

まずは「自動車整備士2級」以上の資格が必要です。次にBMW正規ディーラーに就職し、BMW独自の社内研修を受けてスキルを磨く必要があります。未経験からでも入社後の育成制度で一人前を目指すことは可能です。

BMWは何年くらいで壊れやすくなるの?

BMWはおおよそ5年または走行距離5万〜7万kmを超えたあたりから、電装系や冷却系のトラブルが増えやすい傾向があります。特に10万kmを超えると高額修理が必要になるケースも多いため、中古車購入時には注意が必要です。

BMWを安く維持するにはどうしたらいい?

定期点検を欠かさないことと、信頼できる輸入車専門の整備工場を活用することがポイントです。正規ディーラーより工賃が安く済むケースも多く、消耗品も社外品を選ぶことでコストを抑えられます。ただし品質や互換性には十分な確認が必要です。

中古のBMWは買っても大丈夫?

状態の良い中古BMWは、コストパフォーマンスの面で魅力があります。ただし、整備履歴や保証の有無をしっかり確認することが重要です。特に5年落ち以上の車両は故障リスクが高まるため、信頼できる店舗から購入するのが安心です。

まとめ:BMW整備士がBMWに乗らない理由を知ると見えてくるもの

まとめ:BMW整備士がBMWに乗らない理由を知ると見えてくるもの

BMW整備士がBMWに乗らないという現象には、合理的な理由とプロならではの判断がありました。整備のプロたちは、日常的にBMWに触れる中で、その性能と魅力だけでなく、維持費・耐久性・整備性の難しさまで知り尽くしています。

感性ではBMWを愛しつつも、理性では他の車種を選ぶ——そんな整備士たちの判断からは、車選びにおいて何を重視すべきかという視点が得られます。これは一般ユーザーにとっても参考になる考え方です。

最後に、本記事の要点を簡潔にまとめます。

  • BMW整備士はコスト・整備性・壊れやすさからBMWを選ばない傾向がある
  • 実際にはトヨタやホンダなど、壊れにくく整備しやすい国産車を選ぶ人が多い
  • BMWの魅力は理解しつつも、プロの目線で総合的に判断している
  • 維持する覚悟と理解があれば、BMWは十分に魅力的な車でもある

車選びは「好き」だけではなく、「現実」を見据えて行うことが後悔しないポイントです。

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