BMWのオイル交換を自分でやる方法!初心者でも簡単にできる手順を解説
BMWのオイル交換を自分でやるメリットとは?
BMWのオイル交換は専門の整備工場やディーラーに任せるもの、と思っていませんか?実は、基本的な知識と道具があれば自分で行うことも可能です。しかも、費用を抑えられるうえに車の構造への理解も深まります。
「輸入車は扱いが難しい」と感じている方も多いですが、最近では動画やマニュアルも充実しており、初心者でも安心して作業ができる環境が整っています。実際に、自宅でBMWのオイル交換をしているユーザーも増加中です。
とはいえ、「失敗したらどうしよう」「必要な道具は何?」と不安に感じる方も多いはず。この記事では、そういった疑問に対しても丁寧に解説します。
BMWのオイル交換は、正しい手順さえ押さえれば自分でも安全に行えます。
この記事で分かること
- BMWのオイル交換を自分で行うための準備と手順
- 初心者がつまずきやすいポイントとその対処法
- おすすめの工具やオイル製品
- 車種別に見る注意点や作業の違い
- オイル交換を自分で行うことで得られるメリット
BMWのオイル交換を自分でやる前に知っておくべき基礎知識
BMWのエンジンに適したオイルの種類とは?
BMWは高性能エンジンを搭載しているため、エンジンオイルには高い粘度と耐熱性が求められます。推奨されているのは「BMW Longlife」規格の認証を受けたオイルで、特に「LL-04」などが一般的です。モービル1やカストロールなどの信頼性の高いブランドを選ぶと安心です。
メーカー推奨のオイル交換頻度はどのくらい?
BMWの公式ガイドでは、約15,000kmまたは1年に1回の交換が目安とされています。ただし、日本の交通事情では渋滞や短距離走行が多く、エンジンへの負荷も高いため、10,000kmまたは半年ごとの交換を推奨する専門家も少なくありません。
自分で交換する際の注意点とリスク
オイル交換は比較的シンプルな作業ですが、
廃油処理やジャッキの取り扱いを誤ると事故や環境汚染につながる可能性があります。
また、正しいトルクで締めないとオイル漏れやドレンプラグの破損を招くこともあります。事前に作業手順をしっかり確認しましょう。ディーラーや専門店に依頼する場合との違い
ディーラーや専門店では純正部品と専用工具を使用するため安心感があります。費用は15,000〜30,000円程度が相場です。一方、自分で行うとオイル代と廃油処理費だけで済み、5,000〜8,000円程度で抑えられることもあります。コストと安心感のバランスを考えて判断しましょう。
保証や整備履歴への影響はある?
新車保証期間中に自分でオイル交換を行うと、メーカー保証の対象外となる可能性があります。特にオイルが原因のトラブルでは履歴が問われるケースもあります。記録を残すために、日付や使用した製品、走行距離などをメモしておくと安心です。
BMWオイル交換に必要な道具と準備
必須工具一覧(オイルフィルターレンチ、ジャッキなど)
BMWのオイル交換を自分で行うには、基本的な整備工具が必要です。具体的には以下のアイテムが必須です。
- オイルフィルターレンチ(車種によりサイズ要確認)
- フロアジャッキまたはパンタグラフジャッキ
- ウマ(リジッドラック)で安全確保
- ドレンボルトを外すためのラチェットレンチ
- オイル受け皿(最低でも5L以上対応)
不適切な工具の使用は車体の破損やケガの原因になります。
オイルの選び方と購入先のおすすめ
BMW純正指定の「Longlife-04」対応オイルが推奨されます。モービル1(0W-40)やカストロールEDGE(5W-30)が人気です。購入はAmazonやオートバックス、楽天市場が便利で、3〜5Lセットが4,000〜8,000円ほどで入手可能です。
廃油処理のために準備すべきもの
廃油は不法投棄禁止の対象です。専用の廃油処理箱(オイルパックリ)を使いましょう。価格は500〜800円程度で、処分も簡単です。使用後はガソリンスタンドや自治体指定の回収ルートを利用してください。
作業に適した服装と場所選び
オイルは飛び散る可能性があるため、汚れてもよい作業服や軍手が必須です。作業場所はアスファルトやコンクリートの平らな地面が最適です。傾斜のある場所はジャッキが不安定になるため避けてください。
作業前の安全確認チェックリスト
安全に作業を行うためには事前確認が欠かせません。以下をチェックしましょう。
- サイドブレーキが確実にかかっているか
- ジャッキとウマは正しく設置されているか
- 必要な工具がすべて揃っているか
- 手袋やゴーグルなどの保護具を着用しているか
- 作業スペースに火気がないことを確認
安全確認を怠ると重大な事故につながる恐れがあります。
実践!BMWのオイル交換を自分でやる手順ガイド
車両のジャッキアップと安全確保
まずは車を水平な場所に停め、サイドブレーキをしっかりかけます。次にフロアジャッキで車両を持ち上げ、ウマ(リジッドラック)を左右に設置して車体を安定させることが重要です。ウマがズレると重大な事故につながるため、必ず平坦で固い地面で作業を行いましょう。
オイルを抜くためのドレンプラグの位置と外し方
BMWの多くのモデルでは、ドレンプラグはエンジン下部のオイルパンにあります。14mmのレンチで反時計回りに回して外し、オイル受け皿を下に設置して排出します。オイルは高温になるため、必ずエンジンを止めて15分以上冷ました状態で作業してください。
オイルフィルターの交換手順
エンジンルーム内のフィルターケースを見つけ、専用のフィルターレンチで反時計回りに回して取り外します。新しいフィルターにオイルを薄く塗り、Oリングも交換するのが基本です。古いOリングを残したまま取り付けるとオイル漏れの原因になります。
新しいオイルの注入と適正量の確認
ドレンプラグとフィルターを装着したら、オイルキャップを開けて新しいオイルを注ぎます。BMW 3シリーズでは約5Lが目安ですが、車種により必要量が異なるため、必ずマニュアルで確認してください。ゲージや電子インジケーターで適正量を確認します。
エンジンを始動して漏れ・警告灯をチェック
最後にエンジンを始動し、数分間アイドリングさせてからエンジンを止めます。ドレンボルトとフィルター周辺にオイル漏れがないか確認してください。また、
オイル量の警告灯が点灯していないか必ずチェックしましょう。
必要があれば微調整も行い、作業完了です。初心者がやりがちな失敗例とその対処法
オイル量の計測ミスと対処方法
BMWは電子ゲージを採用しているモデルが多く、オイルディップスティックがない場合もあります。そのため、正確な量を確認せず注ぎすぎるケースがあります。エンジン始動後にメーターで確認し、オイルレベルが「MAX」を超えている場合は、オイルを一部抜く必要があります。
ドレンプラグの締めすぎ・緩めすぎ
ドレンプラグは適正トルクで締めることが重要です。締めすぎるとネジ山を潰す危険があり、緩すぎるとオイル漏れが発生します。目安としては25Nm前後が一般的です。トルクレンチがない場合は、慎重に手加減しながら締めることが求められます。
適合しないオイルやフィルターを使ってしまう
BMWには独自のオイル規格(Longlife-01、LL-04など)があります。安価な汎用品を使うとエンジン性能に悪影響が出る可能性があります。フィルターもサイズが合わないと装着できなかったり、内部構造が異なりトラブルの原因になります。パーツ選びは慎重に行いましょう。
廃油の処分に困るケース
交換後の廃油をどう処分すればよいか分からず、保管したままになることも少なくありません。市販の廃油処理箱(オイルパックリなど)を使えば、家庭ごみとして出せる地域もあります。処分方法は自治体ごとに異なるため、必ず事前に確認してください。
オイル交換後に警告灯が消えないときの対応
オイル交換後にインジケーターが消えない原因は、リセット作業を行っていない可能性が高いです。BMWではメーターのスイッチ操作でオイルリセットが可能な車種もあります。
リセット方法を知らないまま作業を終えると、交換忘れと勘違いされるリスクがあります。
車種別のリセット手順は事前に調べておきましょう。BMW各シリーズ別:自分でオイル交換しやすいモデルと注意点
3シリーズ(E90・F30など)の特徴とコツ
BMW 3シリーズはユーザー数が多く、情報も豊富なため、DIY初心者に最も適したモデルといえます。特にF30型はエンジン下部のドレンプラグとフィルター位置がアクセスしやすく、作業がスムーズです。使用オイル量は約5Lが目安で、Longlife-04対応製品が推奨されています。
5シリーズ(F10・G30など)の注意点
5シリーズは車体が大きくジャッキアップ時の安定性に注意が必要です。最低地上高が低いため、フロアジャッキは薄型タイプを使用するのが望ましいです。また、エンジン種類によってフィルターの位置が変わるため、作業前の下調べが不可欠です。
Xシリーズ(X1・X3・X5など)に適した作業手順
XシリーズはSUVであるため車高が高く、ジャッキを使わず作業できる場合もあります。オイルフィルターの位置は車種により異なりますが、X3(G01)ではエンジン上部に配置されており、上抜き交換にも対応可能です。オイル容量は多めで、6〜7L前後を必要とします。
MINIやZシリーズも同様にできる?
BMW傘下のMINI(R56など)やZ4(E89など)も構造は類似しており、BMWのオイル交換手順を応用して作業が可能です。ただし、フィルターカバーの形状やエンジンオイルの推奨粘度が異なるため、必ずモデル別の整備書を参考にしてください。
年式・モデルによって異なる構造と確認ポイント
BMWは同一シリーズでも年式によって構造が異なる場合があります。たとえば、E90型とF30型ではオイルフィルターの場所が変わっており、使用工具も異なることがあります。
作業前には必ず自車のサービスマニュアルやオンライン情報で最新情報を確認してください。
BMWのオイル交換にかかる費用を徹底比較!
ディーラーでの費用相場
BMW正規ディーラーでのオイル交換は、15,000〜30,000円が相場です。費用には純正オイルとオイルフィルター、作業工賃が含まれます。車種や地域、店舗によって価格に差があるため、事前見積もりを取ると安心です。品質重視の方に向いています。
カー用品店・整備工場との違い
オートバックスやイエローハットなどのカー用品店では、BMW対応オイルの取り扱いがあり、費用は8,000〜15,000円前後が目安です。一方、町の整備工場ではオイル銘柄を指定できることもあり、やや割安になる場合もあります。ただしBMW特有の規格に詳しくない店舗もあるため、信頼できる整備士に依頼しましょう。
自分でやる場合のコスト内訳
DIYでのオイル交換は、最もコストを抑えられる方法です。目安は以下の通りです。
- エンジンオイル(5L):4,000〜7,000円
- オイルフィルター:1,000〜2,500円
- 廃油処理箱:500〜800円
合計で6,000〜10,000円程度に収まるケースが多く、継続的に行えば年間1万円以上の節約も可能です。
長期的に見た節約効果
年間に2回オイル交換を行うと仮定した場合、ディーラー利用と比較して年間2〜4万円の節約が見込めます。5年間継続すれば10万円以上の差になるため、DIYにチャレンジする価値は十分にあります。
コスパの良いオイル交換グッズ紹介
以下はBMWユーザーに人気の高い、コスパに優れた製品です。
- Mobil 1 0W-40(LL-01/LL-04対応):性能と価格のバランスが高評価
- Bosch製オイルフィルター:純正と同等品質で安価
- AZ廃油処理箱:1,000円以下でしっかり固まる
安すぎるオイルやノーブランド品は品質にばらつきがあるため注意が必要です。
よくある質問(FAQ)
オイル交換後にエンジン音が大きくなったのはなぜ?
エンジン音が大きくなる原因は、オイルの粘度不適合や注入量の不足が考えられます。特に0W-20のような低粘度オイルを入れてしまうと、静粛性が落ちることがあります。BMWの規格(LL-01またはLL-04)に合ったオイルを使用しているか再確認しましょう。
廃油はどう処分するのが正解?
廃油は自治体の規定に従って処分する必要があります。一般的には「オイルパックリ」などの廃油処理箱を使って可燃ごみとして出すか、ガソリンスタンドや整備工場に持ち込んで回収してもらう方法があります。環境保護の観点からも、必ず適正処分を行ってください。
オイル交換だけでリセット操作は必要?
はい、BMWではサービスインジケーターのリセットが必要です。作業を行わないとメーター上に「オイル交換時期」などの表示が残り続けます。車種によって操作手順が異なりますが、エンジンスタートボタンとトリップボタンの組み合わせで可能なケースが多いです。
間違えて違う種類のオイルを入れてしまったら?
粘度や規格が異なるオイルを混入すると、潤滑不良やエンジン性能の低下につながる恐れがあります。すぐに排出し、規定に合ったオイルに交換し直すのが安全です。長期間使用するとスラッジが発生し、内部部品に悪影響を及ぼす可能性もあります。
オイル漏れを発見したときの対処方法は?
オイルパンのガスケット劣化やドレンボルトの締め不足が主な原因です。まずは漏れている箇所を特定し、必要に応じて再締付けまたは部品交換を行います。フィルター部からの漏れも多いため、装着状態も確認しましょう。作業後は数日間、駐車場にオイル跡がないかチェックすることが大切です。
自宅の駐車場でやっても問題ない?
自宅での作業は可能ですが、
廃油の飛散や火気、周囲への迷惑などに十分配慮が必要です。
マンションやアパートの場合は、規約で整備作業が禁止されているケースもあります。平坦で広めの場所、風通しのよい環境を選び、安全第一で作業してください。まとめ:BMWのオイル交換は自分でもできる!
BMWのオイル交換は、正しい知識と準備があれば初心者でも実施可能です。専門店に依頼せずとも、自宅で費用を抑えつつメンテナンスが行えるのは大きな魅力です。
自分で交換することで、以下のようなメリットが得られます。
- 維持費の節約(年間で数万円規模)
- 愛車の構造を理解できる
- メンテナンスへの意識が高まる
- 必要なタイミングで作業できる
ただし、安全対策や正確な作業手順を守ることが大前提です。特にジャッキアップや廃油処理には細心の注意を払いましょう。
少しの知識と手間で、大切な愛車を長く快適に維持できます。自分でオイル交換を始めてみませんか?
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