BMW X7 vs Mercedes GLS 450とは?高級SUVの真っ向勝負

BMW X7 vs Mercedes GLS 450とは?高級SUVの真っ向勝負

BMW X7とMercedes GLS 450は、どちらも世界的に人気のあるフルサイズラグジュアリーSUVです。見た目の迫力、高級感、最新技術を搭載したこの2台は、ただの移動手段にとどまらず、「所有する喜び」を感じられるクルマとして支持されています。

けれども、いざ購入を検討すると『どちらを選ぶべきか?』と迷う方も少なくありません。価格帯が近いぶん、スペックや装備、安全性能、リセールバリューなどの比較が非常に重要です。さらに、維持費や燃費の差も長期的な満足度に大きく影響します。

SNSやレビューサイトでは「X7の内装が圧倒的」「GLSの乗り心地は別格」といった声も多く、両者の個性と魅力が際立っているからこそ選びづらいのが実情です。

その疑問を解決するために、本記事ではあらゆる角度から両車を徹底比較します。

この記事で分かること

  • BMW X7とMercedes GLS 450の基本スペックや特徴の違い
  • 燃費や維持費など、実用性の面でどちらが優れているか
  • リセールバリューや中古市場での評価
  • 購入価格・装備・値引きの実情
  • 実際のユーザー評価や口コミをもとにしたリアルな比較

BMW X7とMercedes GLS 450のスペック比較

BMW X7とMercedes GLS 450のスペック比較

エンジン性能と加速力の違い

両車ともに高性能なエンジンを搭載していますが、その味付けには明確な違いがあります。BMW X7 xDrive40iは直列6気筒ターボを搭載し、最高出力は375hp。一方、Mercedes GLS 450も直列6気筒ターボで381hpとほぼ同等ですが、マイルドハイブリッドを採用しており、加速時のレスポンスが滑らかです。0-100km/h加速はX7が約5.8秒、GLSが約6.1秒。瞬発力を求めるならX7が優勢です。

ボディサイズ・車内空間の広さ

BMW X7の全長は5,180mm、Mercedes GLSは5,210mmとほぼ同等のサイズ感ですが、GLSのほうがやや長く、3列目の足元空間に余裕があります。X7は2列目の快適性に優れ、キャプテンシート仕様も人気です。荷室容量はGLSが最大2,400Lと圧倒的で、ファミリーユースや長距離旅行で活躍します。

内装・装備の高級感と快適性

内装に関してはどちらもラグジュアリー志向ですが、アプローチは異なります。BMW X7はドライバー中心のデザインで、iDrive 8.5や曲面ディスプレイが特徴。Mercedes GLSはより水平基調の落ち着いた設計で、MBUXインフォテインメントが標準装備されています。装備の多さと質感の高さではGLSが一歩リードといえるでしょう。

安全性能と運転支援機能

どちらも最先端の安全技術を搭載しています。BMW X7は「ドライビングアシスト・プロフェッショナル」が標準で、渋滞時ハンズオフアシストにも対応。Mercedes GLSも「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」など多彩な支援機能を備えますが、実効性と自然な制御感でX7が好評です。

ただし、一部機能はオプション設定のため、購入時に確認が必要です。

静粛性と乗り心地の評価

GLSはエアサスの出来が非常に良く、「魔法の絨毯」と評されるほどの快適な乗り心地が魅力です。X7もアダプティブサスにより高水準の快適性を実現していますが、スポーティ寄りな味付けのため路面の情報をやや感じやすい傾向があります。静粛性ではどちらも優秀ですが、GLSの方がエンジンノイズの遮断性に優れています。

燃費性能を徹底比較!X7とGLSどちらが経済的?

燃費性能を徹底比較!X7とGLSどちらが経済的?

実燃費の違い(街乗り・高速走行)

実燃費では、BMW X7 xDrive40iは街乗りで約7.5km/L、高速走行で10.5km/L前後が目安です。対して、Mercedes GLS 450は街乗りで約8.0km/L、高速では11.0km/Lとやや上回る数値です。特に一定速度での巡航時におけるGLSの効率の良さが目立ちます。

ただし、どちらも車重2.5トン以上の大型SUVであり、燃費は走行環境やアクセル操作に大きく左右されます。

燃料種別と給油コストの違い

BMW X7もMercedes GLSもハイオク指定となっており、レギュラーガソリンよりリッターあたり約15円ほど高くなります。仮に月に1,000km走行するとして、燃費が平均8km/Lの場合、月間125L前後の消費となり、ハイオク換算で約22,500円の燃料費がかかります。ランニングコストを見積もる際は燃料価格の変動も考慮が必要です。

燃費性能に影響する要因とは?

燃費に影響する主な要因は以下の通りです。

  • 走行環境(都市部・山道・高速など)
  • アクセルの踏み方や加速の癖
  • タイヤ空気圧や荷物の積載量
  • エアコンやヒーターの使用頻度

大型車は特に都市部の渋滞や短距離走行で燃費が悪化しやすいため、環境に応じた使い方の見直しが求められます。

ハイブリッドや電動化の展望

GLS 450には48Vのマイルドハイブリッドシステムが搭載されており、減速時の回生エネルギーを活かして燃費向上に寄与します。BMWも欧州仕様ではプラグインハイブリッドモデルを展開していますが、日本市場では導入が限定的です。将来的にはEV化やPHEVモデルの登場が予想されますが、現時点では燃費中心の選定であればGLSがやや優勢です。

ユーザーレビューから見る燃費満足度

実際のオーナーの声では、「X7は予想よりも燃費が良く、街乗りで8km/L出る」といった声もある一方、「GLSのマイルドハイブリッドは滑らかだが思ったより燃費に差が出ない」との指摘もあります。満足度は車の用途や走行距離に左右される傾向が強いため、ライフスタイルに合った選択が重要です。

維持費を比較|保険・税金・車検・整備まで全解説

維持費を比較|保険・税金・車検・整備まで全解説

自動車税・重量税の違い

BMW X7とMercedes GLS 450はいずれも3.0L超のエンジンを搭載しているため、自動車税は年間66,500円が基本となります。重量税は新車登録時に37,800円が課され、車検ごとに更新されます。どちらのモデルも重量や排気量が大きいため、税金面では高額です。

環境性能割やエコカー減税の対象外である点にも注意が必要です。

任意保険料とその傾向

任意保険は車両価格や年齢、等級によって大きく異なりますが、BMW X7とGLS 450は年間15〜25万円程度が相場です。特にX7は補修費用が高いため車両保険料が上がりやすく、総額でGLSより高くなる傾向があります。運転者の年齢条件や免責金額を調整することで節約が可能です。

整備費用・部品交換コストの比較

整備費用に関しては、両車とも輸入車特有の高額なパーツ代や工賃が発生します。BMWはディーラー専用診断機が必要なケースが多く、簡易な故障でも高額な修理費が発生することがあります。GLSも電子制御パーツが多く、例えばエアサス修理は1回20万円以上かかることもあります。

車検費用とディーラーサービスの充実度

ディーラー車検の相場はBMW X7が約18〜25万円、GLS 450が約20〜28万円です。サービス内容としては、BMWは点検パッケージ「BMW Service Inclusive」があり、初回車検までは一部整備が無料となります。Mercedesも「メルセデス・ケア」で新車3年間の基本整備がカバーされており、購入後3年間は維持費を抑えやすいです。

維持費を抑える方法とおすすめプラン

維持費を抑えるには以下の工夫が有効です。

  • 保険内容の見直し(特に車両保険)
  • 社外整備工場の活用
  • 燃費を意識した運転
  • タイヤやオイル交換を自分で手配する
また、長期保証付きの認定中古車を選ぶことで修理費のリスクを減らすのも賢い選択肢です。 

リセールバリューを比較!どちらが価値を保ちやすい?

リセールバリューを比較!どちらが価値を保ちやすい?

中古市場での人気傾向

BMW X7とMercedes GLS 450は、どちらも高級SUV市場で一定の人気がありますが、GLSの方が中古車市場での流通量がやや多い傾向です。X7は流通台数が限られているため、希少性を評価するユーザーに支持されやすい一方、価格の安定性という点ではGLSに軍配が上がる場面もあります。

モデル別のリセール実績

3年落ち走行3万km前後での査定価格を見ると、BMW X7 xDrive40iは新車価格の約58〜62%が相場です。対して、Mercedes GLS 450は約55〜60%でやや下回ります。X7の方がリセールで高値が付きやすい傾向があり、スポーツ志向の顧客層に強く訴求できるモデルである点が影響しています。

年数経過による価値下落率の比較

初年度から5年経過すると、X7は新車価格の約40〜45%、GLSは約35〜43%が目安です。X7はマイナーチェンジや限定仕様の展開が多く、比較的新しさを保ちやすい点もリセールに好影響を与えています。一方GLSはモデル末期にかかると大きく値が落ちる傾向が見られます。

グレード・オプションによる差

どちらのモデルも、「AMGライン」「Mスポーツパッケージ」などのスポーティグレードがリセールで優遇されます。レザーシート、パノラマルーフ、先進安全装備なども中古車査定で評価されやすく、人気装備が多いほど高値で売れる可能性が高まります。逆に、法人向けベースグレードや装備の乏しい仕様は評価が伸びにくい傾向です。

高く売るためのコツとは?

リセールを最大化するためには以下の工夫が有効です。

  • 車検残や保証期間が長いうちに売却する
  • 純正パーツを保管しておく
  • 事故歴・修復歴のない車両にする
  • 定期メンテナンス記録を整えておく

個人売却や専門店査定を併用することで、ディーラー下取りよりも高く売れるケースもあります。

購入価格と値引き交渉の実情

購入価格と値引き交渉の実情

新車価格とオプション価格の違い

BMW X7 xDrive40iの新車価格はおよそ1,300万円〜、Mercedes GLS 450は約1,450万円〜が目安です。いずれも高級車ゆえにオプション装備の価格が高額になりやすく、一部の快適装備や先進安全パッケージは数十万円単位で追加が必要です。装備構成次第で実際の購入総額は+200万円を超えるケースもあります。

値引き相場と交渉テクニック

BMWとMercedesでは値引き幅に差があります。BMW X7はディーラーによっては80〜120万円の値引き実績もあり、交渉次第ではさらに下がる可能性があります。一方GLSはモデルサイクルによって動きが変動しやすく、50〜100万円前後が一般的。複数店舗を回る・下取り車を含めて一括交渉することで、価格交渉を有利に進められます。

下取り価格への影響要素

下取り価格は年式・走行距離・車両状態によって大きく左右されますが、装備の充実度や車検残の有無も加味されます。また、リセール市場で人気のボディカラー(ブラックやホワイト)や純正パーツの有無も価格差に直結します。事故歴があると数十万円のマイナスとなる場合もあるため、日頃のメンテナンスが重要です。

購入タイミングとキャンペーン活用法

3月・9月の決算期やボーナス時期のキャンペーンを活用することで、通常より大きな値引きが得られる傾向があります。さらに、モデルチェンジ直前は在庫処分価格になるケースもあるため、事前にモデルスケジュールを確認するのが得策です。特別金利ローンやオプション無料などの販促施策も定期的に実施されています。

ローン・リース・一括、どれが得か?

購入方法はそれぞれ特徴があります。ローンは月々の負担を抑えられる反面、支払い総額が増えることも。リースは税金・保険込みで管理が楽ですが、走行距離制限や契約満了後の返却条件に注意が必要です。一括購入は総額を抑えられるメリットがありますが、資金面での負担が大きくなります。利用目的や保有年数に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

ユーザーの声から見る満足度の違い

ユーザーの声から見る満足度の違い

BMW X7オーナーの口コミ

BMW X7のオーナーからは「走行性能が圧倒的」「高速での安定感が段違い」といった評価が多く見られます。特にxDriveのトルク配分とスポーティな走りは、ドライバーを魅了するポイントとして高く評価されています。また、iDriveシステムの操作性にも満足度が高く、「初めてでも直感的に操作できた」という声もあります。

Mercedes GLS 450オーナーの感想

GLS 450に関しては、「家族での長距離移動が快適」「乗り心地が本当に優しい」といったファミリーユースからの支持が目立ちます。エアマチックサスペンションの滑らかな動きや、MBUXによる音声操作の自然さが高評価に繋がっています。ラグジュアリーSUVらしい静粛性や広さへの満足度も非常に高いです。

家族使用・ビジネス使用の視点

家族用途ではGLSの3列目の広さやISOFIX対応の座席が好評です。一方、X7は2列目に独立キャプテンシートを選べる点が注目されており、高級ミニバン的な使い方も可能です。ビジネス用途では、GLSの落ち着いた内装が「迎賓車として最適」と評価されており、訪問先での印象も良好との声があります。

走行性能・乗り心地に関する評価

X7は「ステアリングの応答性が鋭く、ワインディングでも楽しい」との意見がある一方で、「硬めの乗り心地が好みを分ける」との声もあります。GLSは「乗ってすぐに分かる上質さ」「段差での衝撃の吸収が素晴らしい」など、柔らかさと安心感を重視した走行フィールが評価されています。いずれもハイレベルですが、好みが明確に分かれるポイントです。

故障・トラブルの報告と対応

BMW X7では「電子系統のアラートが頻繁に出ることがある」という報告がありましたが、ソフトウェアアップデートで解消されたケースも多いようです。GLSでは「エアサスの不具合」や「MBUXの一部不調」といった声も見受けられますが、メルセデスのディーラー対応の早さに好感を持つユーザーが多く見られます。

どちらのモデルも輸入車ゆえに不具合時の修理費が高額になる点には注意が必要です。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

BMW X7とMercedes GLS 450、どちらが人気?

人気は地域や購入層によって異なりますが、日本国内ではMercedes GLSの方がブランド認知度が高く、販売台数でも優勢です。一方、X7は走りを重視するユーザーからの支持が強く、輸入車の中でも“通好み”の選択として注目されています。デザイン性やスポーティな乗り味を重視するならX7、快適性や知名度を求めるならGLSが人気を集めています。

燃費が良いのはどちらですか?

実燃費の面ではMercedes GLS 450がやや優勢です。GLSは48Vマイルドハイブリッドを採用しており、街乗りで約8.0km/L、高速で11.0km/L前後を記録することが多いです。X7は街乗り約7.5km/L、高速で10.5km/Lが平均的で、差は小さいもののGLSが若干上回ります。

維持費が安く済むのはどっち?

基本的な維持費(税金・燃料・車検など)に大差はありませんが、BMW X7の方が部品代や整備費用が高額になりやすい傾向があります。特に電装系トラブルの修理費が高くつく場合があるため、維持費を抑えたい場合はGLSの方がやや有利です。

リセールバリューに差はありますか?

3年後のリセールバリューではBMW X7の方がやや高い傾向にあります。xDrive40iモデルで約58〜62%、GLS 450では55〜60%が目安です。装備やボディカラーによってはGLSの方が査定が伸びるケースもあり、一概にどちらが有利とは言い切れません。リセールを重視するなら人気グレードや限定仕様を選ぶと良いでしょう。

X7とGLSでおすすめのグレードは?

BMW X7では「xDrive40i M Sport」がバランスの良さで人気です。走行性能・装備・価格のバランスが取れた構成で、多くのオーナーが満足しているグレードです。GLSでは「GLS 450 4MATIC スポーツ」が選ばれやすく、AMGラインや22インチホイールなど外観の迫力も魅力です。

ディーゼルとガソリン、どちらを選ぶべき?

日本市場では両モデルとも主にガソリン仕様が主力となっています。燃費を重視するなら欧州仕様のディーゼルモデルも候補に挙がりますが、国内導入数は限られています。ガソリン車は加速性能と静粛性に優れており、都市部や高速道路を多用するならガソリン仕様が無難です。

まとめ:BMW X7 vs Mercedes GLS 450の選び方と結論

まとめ:BMW X7 vs Mercedes GLS 450の選び方と結論

BMW X7とMercedes GLS 450は、どちらもラグジュアリーSUVの頂点を争うフルサイズモデルです。両車ともに高い性能と快適性を備えていますが、細かな特徴には明確な違いがあります。

BMW X7はスポーティで力強い走行性能や、先進的な操作性が魅力です。運転を楽しみたい方やデザイン性を重視する方におすすめできます。対してMercedes GLS 450は、室内の広さや乗り心地、静粛性の高さが評価されており、家族やビジネスでの使用を想定する方に適しています

両車の違いを簡潔にまとめると以下の通りです。

  • X7:走行性能・デザイン重視、やや維持費が高め
  • GLS:快適性・知名度重視、燃費や整備面で安心感あり
  • リセールバリューはX7がやや優勢
  • 人気のグレードはX7「xDrive40i M Sport」、GLS「450 4MATIC スポーツ」

最終的には、ご自身のライフスタイル・走行距離・使用目的に合わせて選ぶことが最も重要です。どちらを選んでも高い満足度が得られる1台であることは間違いありません

購入時は維持費や装備、下取りまで含めて総合的に判断しましょう。

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