BMW X1の試乗で感じた第一印象|コンパクトSUVに込められたプレミアムな魅力

BMW X1の試乗で感じた第一印象|コンパクトSUVに込められたプレミアムな魅力

BMW X1は、日常使いにちょうどいいサイズ感と、ドイツ車らしい上質な走りを兼ね備えた人気のコンパクトSUVです。最新モデル(U11型)では走行性能と快適性が大幅に進化し、注目が集まっています。

「高級SUVは大きすぎて不安」「運転しやすくて静かな車が欲しい」──そんな声を多く聞きます。BMW X1はその悩みにしっかりと応えてくれました。実際に試乗してみると、アクセルを踏んだ瞬間から感じる力強さと、室内の静かさに驚かされます

「BMW=スポーティで硬い乗り心地」と思っていた方こそ、X1の変化に驚くはずです。

運転が苦手な方や女性ドライバーでも扱いやすい設計がされており、街乗りから長距離ドライブまで幅広く対応します。

この記事では、そんなBMW X1の実際の走り・快適性・使い勝手を試乗レビュー形式で詳しくお伝えしていきます。

この記事で分かること

  • BMW X1の最新モデル(U11型)の基本スペックと特徴
  • 街中・高速道路でのリアルな走行インプレッション
  • 内装の質感やデジタル装備の使い勝手
  • 燃費・維持費・リセールバリューの実際
  • ライバル車との比較で分かるBMW X1の強み

BMW X1とは?基本スペックと特徴を解説

BMW X1とは?基本スペックと特徴を解説

BMW X1の概要と位置づけ

BMW X1は、BMWの中で最もコンパクトなSUVとして位置づけられています。プレミアムCセグメントに属し、都市部での取り回しやすさと上質なインテリアを両立したモデルです。特に日本市場では「輸入車SUVデビュー」に最適な1台として多くの注目を集めています。

最新モデル(U11型)の主要スペック

2023年に登場した最新のU11型では、プラットフォームやデザインが一新されました。全長4,500mm、全幅1,845mmと先代よりもサイズアップしつつも、扱いやすさを損なっていません。直列3気筒または4気筒エンジンに48Vマイルドハイブリッドを搭載するなど、環境性能と走行性能の両立も図られています。

ボディサイズとライバル車との比較

BMW X1は、メルセデス・ベンツGLAやアウディQ3といった同クラスのライバルと比較して、室内空間の広さと後席の快適性で優位に立っています。GLAよりホイールベースが長く、Q3よりも荷室容量が大きいため、ファミリーユースにも適しています。

パワートレインのバリエーション

ガソリンモデルの「X1 xDrive20i」、ディーゼルモデルの「X1 xDrive18d」に加え、PHEVやEV(iX1)といった選択肢も登場しています。走行スタイルや燃費重視など、ライフスタイルに応じて選べるのが魅力です。中でも48Vマイルドハイブリッドは、加速時のレスポンス向上と燃費改善の両立に寄与しています。

デザインの進化ポイント

新型X1ではキドニーグリルが拡大され、よりスポーティかつ存在感のあるフロントフェイスとなりました。インテリアも刷新され、湾曲型ディスプレイやフラットなセンターコンソールなど先進的な設計が特徴です。

視認性と操作性が向上し、日常的な運転がより快適になります。

試乗インプレッション|街乗りで感じる走行性能

試乗インプレッション|街乗りで感じる走行性能

アクセルレスポンスと加速性能

BMW X1のアクセルレスポンスは非常にスムーズです。信号待ちからの発進時や、右折時の加速でもストレスを一切感じさせない加速力が印象的でした。48Vマイルドハイブリッドのサポートにより、ターボラグも感じにくく、滑らかに速度が伸びます。0-100km/h加速はおよそ7.1秒と、街乗りには十分すぎる動力性能です。

ステアリングフィールと取り回しの良さ

X1のステアリングは軽快で、低速時でも操作がしやすくなっています。最小回転半径は5.4mと、SUVの中でも小回りが利く部類に入ります。狭い住宅街やコンビニ駐車場など、日常のシーンでも安心して取り回せるのは大きな利点です。

サスペンションの印象と乗り心地

BMWらしいスポーティさを残しつつも、乗り心地は非常に快適です。特に街中でよく遭遇する段差やマンホール通過時の突き上げが抑えられており、上質なダンピング性能を感じました。足回りはしっかりとしていますが、硬すぎず、乗員に不快感を与えません。

街中での静粛性はどうか

アイドリング時はもちろん、低速走行時も非常に静かです。エンジン音はほとんど車内に入らず、ロードノイズも抑えられています。

住宅街や夜間の走行でも気を使わずに済む静粛性の高さは特筆すべきポイントです。

静音ガラスや遮音材の工夫が随所に見られ、プレミアムSUVらしい快適な空間が保たれています。

駐車・取り回しの実用性

360度カメラやパーキングアシスト機能が標準装備されており、駐車時の不安はほぼありません。センサーの感度も適切で、狭い駐車場や機械式駐車場でも安心して利用できます。また、ドアミラーの角度調整やバックモニターの視認性も高く、初心者や高齢ドライバーにも扱いやすい設計です。

試乗インプレッション|高速道路での快適性と安定感

試乗インプレッション|高速道路での快適性と安定感

高速域での安定性と直進性

BMW X1は高速道路でも非常に安定した走行が可能です。車速が100km/hを超えてもステアリングに無駄な振動がなく直進安定性が高いため、安心して運転できます。高速合流や追い越し時にも力強く加速し、余裕を持った走行が可能です。

風切り音・ロードノイズの遮断性

新型X1では静粛性の向上が顕著です。ウィンドウ周辺の空力設計やドアの密閉性の向上によって、100km/h以上でも風切り音が気になりません。タイヤからのロードノイズも抑えられており、車内での会話や音楽が快適に楽しめます。

クルーズコントロールの使いやすさ

X1にはアクティブクルーズコントロール(ACC)が搭載されており、前走車との車間距離を自動で維持します。設定操作はステアリング左側のスイッチで直感的に行え、渋滞時にはストップ&ゴーにも対応しているため、長時間の高速走行でも疲労が軽減されます。

長距離ドライブ時の疲労感

シート形状とサスペンションの組み合わせにより、長時間のドライブでも腰や背中の疲れを感じにくくなっています。BMW独自のエルゴノミクス設計が活きており、2時間以上の連続運転でも快適性を保ちます。実際に長距離移動を体験したユーザーからも「疲れにくい」との声が多く聞かれます。

前モデルとの違い・改善点

前モデル(F48型)と比べ、車幅の拡大やホイールベースの延長により走行安定性が大きく向上しています。

とくに風の強い日でもハンドルを取られにくくなっており、安全性の面でも進化が見られます。

さらに静粛性と足回りの改良が加わったことで、ロングドライブの快適性がワンランク上がった印象です。 

内装・インフォテインメント・収納性をチェック

内装・インフォテインメント・収納性をチェック

コクピットとデジタルディスプレイの質感

BMW X1のコクピットは、運転席中心に設計されたドライバーオリエンテッドなレイアウトです。湾曲型ディスプレイと高精細メーターの組み合わせが未来感を演出し、視認性も優れています。タッチ操作とジェスチャーコントロールの両方に対応しており、運転中でも直感的な操作が可能です。

BMW iDriveの使い勝手

新型X1では、最新の「BMW Operating System 8」を採用しています。センターに配置されたタッチスクリーンからほとんどの操作が可能で、スマートフォンのようなスワイプやピンチ操作にも対応。Apple CarPlayとAndroid Autoはワイヤレス接続に対応しており、スマートな車内環境を実現します。

シートの座り心地と素材感

シートには合成レザー「Sensatec」を採用し、高級感と耐久性を両立しています。ドライバーシートには電動調整とメモリ機能が付き、腰部をサポートするランバーサポートも装備。長時間の運転でも疲れにくい設計が施されており、実際の試乗でも快適さが評価されています。

ラゲッジスペースと収納力

荷室容量は通常時で540L、後席を倒すと最大1,600Lまで拡張可能です。開口部が広く段差が少ない設計により、ゴルフバッグやスーツケースも楽に積み下ろしできます。また、電動リアゲートにより、荷物を持ったままでも開閉がスムーズに行えます。

後席の居住性と快適装備

後席の足元空間は広く、身長180cmの成人でも窮屈さを感じにくい設計です。リクライニング機能付きの可動式シートや独立エアコン吹き出し口があり、

長距離ドライブでも後席の快適性が確保されています。

チャイルドシートの取り付けにも対応しており、ファミリーユースにも最適です。 

BMW X1の燃費性能と維持費は実際どう?

BMW X1の燃費性能と維持費は実際どう?

実燃費レビューとWLTCモード比較

BMW X1のWLTCモード燃費はガソリンモデルで約14.3km/L、ディーゼルモデルでは約18.6km/Lと公表されています。実際のユーザーの声ではガソリン車で平均12〜13km/L前後、ディーゼル車では15〜17km/L程度と報告されており、高速中心ならさらに伸びる傾向です。都市部走行が多いと多少の差は出ますが、輸入SUVとしては優秀な部類です。

ハイブリッド vs ガソリン vs ディーゼルの違い

パワートレインごとに燃費性能や維持費に違いがあります。

  • ガソリン車:静かでバランスの取れた性能。燃費はやや控えめ。
  • ディーゼル車:トルクが強く燃費も良好。燃料単価も安い。
  • プラグインハイブリッド(PHEV):短距離ならEV走行でガソリン不要。長距離にも対応。
用途に応じて選ぶことで、コストパフォーマンスが変わります。

税金・保険・整備コストの目安

BMW X1の年間自動車税は、ガソリンモデルでおおむね34,500円(1.5Lモデル)~45,000円(2.0Lモデル)程度です。輸入車の中では比較的維持しやすい価格帯となっています。自動車保険は車両保険を含めると年間9〜13万円程度が目安。ディーラー整備の場合はオイル交換1回あたり約2万円、定期点検は年3〜5万円のケースが一般的です。

リセールバリューの高さは?

BMW X1はリセールバリューも良好なモデルとして知られています。特にMスポーツパッケージ付きや、走行距離が少ない個体は3年後の残価率で約60〜70%を維持しています。PHEVやEVモデルも今後の需要次第で高リセールが期待されます。カラーはアルピンホワイトやブラックサファイアが人気で、査定でも有利です。

維持費を抑えるポイント

維持費を抑えるには、以下の点に注意すると効果的です。

  • 年間走行距離が多いならディーゼルモデルを選ぶ
  • 車検時は認定中古車専門店や専門工場を活用する
  • ガソリンはハイオク指定だが、必ず品質の良いものを使用すること
  • タイヤ交換やオイル交換はキャンペーン時を狙う
賢く維持すれば、プレミアムカーでも家計に優しい選択が可能です。 

他モデルと比較してわかるBMW X1の強み

他モデルと比較してわかるBMW X1の強み

BMW X1とX3の違いとは?

BMW X1はX3と比べてコンパクトなサイズ感と扱いやすさが魅力です。全長はX1が約4,500mm、X3は約4,720mmと一回り大きく、都市部や狭い道での取り回しやすさではX1が有利です。X3はよりパワフルで高級志向ですが、日常使いにはX1の機動性が活きます。

ライバル車(ベンツGLA・アウディQ3)との比較

メルセデス・ベンツGLAやアウディQ3はBMW X1と同じくプレミアムコンパクトSUVとして競合します。GLAは内装の質感、Q3はデザイン性で評価されていますが、X1は走行性能と直進安定性で頭ひとつ抜けています。特に高速道路での走行においては差が顕著です。

国産SUV(レクサスUXなど)との違い

レクサスUXやトヨタハリアーといった国産SUVは信頼性とコストパフォーマンスに優れています。一方、BMW X1は欧州車らしい走りの質感と先進技術において優位です。ステアリングフィールや足回りの洗練度は、試乗することで明確に感じられます

BMWならではの「駆けぬける歓び」の体感度

BMWは「駆けぬける歓び」をブランドスローガンに掲げています。X1も例外ではなく、ハンドリングの俊敏さや路面に吸い付くような感覚は他社のSUVにはない特徴です。ドライバーと車が一体となる感覚を味わえるのはBMWならではです。

BMW X1が選ばれる理由

BMW X1が選ばれる理由は以下の点に集約されます。

  • プレミアムSUVの中では価格が抑えめ
  • 輸入車でも高リセールでコスト面も安心
  • 最新の安全支援機能やデジタル技術を搭載
  • 日常使いしやすいボディサイズと装備

SUVとしての実用性とBMWらしい走りを兼ね備えたモデルとして、幅広い層から支持を集めています。

BMW X1に関するよくある質問(FAQ)

BMW X1に関するよくある質問(FAQ)

BMW X1の加速はどのくらいスムーズ?

BMW X1は0-100km/h加速で約7.1秒(xDrive20iモデル)という数値を誇ります。マイルドハイブリッドの恩恵で加速のつながりが滑らかで、街乗りから高速合流まで不安なく対応できます。ユーザーの声でも「ストレスなく加速できる」と高評価です。

BMW X1にディーゼルモデルはある?

はい、X1にはディーゼルモデル「xDrive18d」が用意されています。WLTCモードで約18.6km/Lと燃費性能が高く、トルクの力強さと燃費の良さを両立しているのが特長です。年間走行距離が多い方や高速利用が多い方に向いています。

BMW X1は女性にも運転しやすい?

BMW X1は女性ユーザーからも「運転しやすい」との声が多く聞かれます。全幅1,845mmとSUVとしてはコンパクトで、最小回転半径も5.4mと扱いやすい設計。駐車支援機能や全方位カメラも備わっているため初心者にも安心です。

BMW X1の安全装備は充実している?

はい、X1にはアクティブクルーズコントロール、車線逸脱警告、衝突被害軽減ブレーキなど最新の運転支援システムが標準装備されています。

ユーロNCAPの安全評価でも高得点を獲得しており、家族連れにもおすすめできる安全性です。

BMW X1の中古市場での評価は?

BMW X1は中古車市場でも人気があり、特に低走行のMスポーツモデルは高値で取引されています。3年落ちでのリセールバリューは60〜70%と非常に安定しており、購入後も資産価値が維持しやすいのが魅力です。

X1のおすすめグレードはどれ?

おすすめは「xDrive20i M Sport」グレードです。スポーティなエクステリアに加え、19インチホイールや専用サスペンションなどが装備され、走行性能とデザイン性のバランスが取れた仕様となっています。予算に余裕があれば「xDrive30e(PHEV)」も選択肢に入ります。

まとめ:BMW X1の試乗で実感した魅力とは?

まとめ:BMW X1の試乗で実感した魅力とは?

BMW X1は、プレミアムコンパクトSUVとしてのバランスが非常に優れているモデルです。試乗を通じて感じた高い走行性能と快適性は、街中でも高速道路でも一貫して安定していました。走りの質感はまさにBMWらしく、ドライバーに安心感と楽しさを提供してくれます。

インテリアや装備も洗練されており、最新のデジタル機能や安全支援システムが標準装備されている点も好印象です。また、日常使いしやすいサイズ感と豊富な収納スペースにより、実用性も兼ね備えています。

燃費性能や維持費も輸入車としては優秀であり、PHEVやディーゼルなど幅広い選択肢があることも購入時の安心材料です。リセールバリューの高さも含め、総合的に見て非常にコストパフォーマンスに優れた一台といえるでしょう。

SUVを検討している方、特に初めて輸入車を検討している方には、BMW X1は間違いなく候補に入れるべきモデルです。

  • 街乗りと高速走行の両方でバランスの取れた走行性能
  • 洗練されたインテリアと最新のインフォテインメント
  • 日常使いに適したサイズと高い実用性
  • 燃費・維持費・リセールの3拍子が揃う
  • プレミアムSUVの中でも高い満足度を実現
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