BMW X1 M35i 試乗レビュー!MスポーツSUVの加速と走行性能を徹底検証
BMW X1 M35iとは?まずは注目の新型モデルを紹介
BMWが誇るMパフォーマンスシリーズの中でも、X1 M35iは異彩を放つSUVです。コンパクトなボディに秘められた圧倒的な加速力と、スポーティな走行性能が融合し、日常使いとドライビングの楽しさを両立します。
「SUVなのに本当に走りがいいの?」「街乗りでも扱いやすいの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では実際に試乗した感想を交えながら、性能や使い勝手を徹底レビューします。
運転が楽しいだけでなく、家族での利用や燃費面でも優秀なのかを知りたい方にもぴったりの内容です。
この記事で分かること
- BMW X1 M35iの加速性能や走行フィーリングの実体験
- 内外装のデザインと装備の質感や魅力
- 他モデルや競合車との違いと優位性
- 購入前に知っておきたい燃費や維持費の実情
- どんな人にBMW X1 M35iが合っているか
BMW X1 M35iを試乗して分かった圧倒的な走行性能
加速性能のインプレッション
BMW X1 M35iの加速は、0-100km/hをわずか5.4秒で駆け抜ける圧倒的なスピードです。Mモデル専用の2.0L直列4気筒ターボエンジンは、最高出力317psを発揮。試乗時もアクセルを踏み込んだ瞬間にレスポンス良く前へ飛び出し、SUVとは思えない走行フィールでした。
市街地では力強さ、高速道路ではスムーズさが際立ち、走行中の不安は一切感じられませんでした。
コーナリングとハンドリングの精度
コーナリング時の安定感は、X1 M35iの大きな魅力の一つです。専用にチューニングされたMサスペンションとxDrive四輪駆動システムにより、タイトなカーブでもロールを最小限に抑えた走りが可能です。
試乗コース内の連続カーブでもステアリングの反応は非常にクイックで、ラインのトレース性も優れていました。ハンドル操作に対して車体がリニアに反応する感覚は、スポーツカーに近いと感じました。
高速走行時の安定感と静粛性
高速域での走行では、車体の安定性と静粛性の高さが際立ちます。140km/h付近でもハンドルのブレや車体の揺れはほとんどなく、エンジン音も車内にはほとんど届きません。
風切り音やロードノイズも抑えられており、長距離移動でも疲労感が少ないのは魅力です。試乗中はオーディオの音もクリアに聞こえ、快適なドライブを楽しめました。
街乗りでの快適性と扱いやすさ
BMW X1 M35iは、スポーティな印象とは裏腹に、街中でも扱いやすいSUVです。全長4,500mm未満と比較的コンパクトで、駐車場でも取り回しに苦労しません。
低速時の乗り心地はMサスペンションながらも硬すぎず、段差での衝撃もスムーズに吸収します。信号の多い市街地でもストップ&ゴーがスムーズで、日常使いにも適した一台です。
スポーツSUVとしての総合評価
加速・操舵・快適性のすべてにおいて、BMW X1 M35iは非常にバランスの取れたMパフォーマンスSUVです。特に「SUVは走りが鈍い」という固定観念を覆す走行性能は、実際に試乗してこそ実感できる価値があります。
街乗りからワインディングロード、高速道路まで、あらゆるシーンで満足感を得られる万能性がX1 M35iの真骨頂です。
内外装デザインと装備のレビュー
エクステリアの印象とMスポーツならではのデザイン
BMW X1 M35iのエクステリアは、スポーツ性と高級感が共存するデザインです。専用のMエアロダイナミクスパーツや、大型のエアインテークを備えたフロントバンパーが力強さを演出しています。リアには4本出しマフラーが装備され、他グレードとは一線を画す迫力があります。
試乗時に街中で注目されることも多く、存在感は抜群でした。全体的に引き締まったフォルムで、SUVでありながらクーペのような流麗さも感じさせます。
インテリアの質感と先進装備
車内はスポーティさに加え、上質な素材と洗練されたデザインが融合しています。Mスポーツ専用のスポーツシートはサポート性が高く、長時間の運転でも疲れにくいです。アルカンターラやアルミ素材の加飾も随所に使用され、質感の高さが際立ちます。
また、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのセンターディスプレイが融合したカーブドディスプレイが搭載され、視認性と操作性に優れています。音声アシスタントやワイヤレスCarPlay対応も便利なポイントです。
ディスプレイ・操作系統の使いやすさ
インフォテインメント系の操作は、BMWの最新OS「BMW Operating System 8.5」により、直感的な操作が可能です。画面の切り替えやナビのレスポンスもスムーズで、タッチ操作とiDriveコントローラーの併用により使い勝手も良好でした。
ユーザーからは「スマホ感覚で扱える」との声も多く、操作に不慣れな人でもすぐに慣れる設計となっています。
ラゲッジスペースやシートの快適性
ラゲッジ容量は通常で540Lと十分な広さがあり、後席を倒せば最大1,600L近くまで拡張できます。日常使いはもちろん、アウトドアや旅行にも対応可能な実用性を備えています。
リアシートは足元も広く、身長180cmの成人男性でも窮屈さは感じませんでした。シートのクッション性も良好で、後席でも長距離移動が快適です。
細部に光る装備の工夫と快適性
アンビエントライトの色調カスタマイズ、アクティブベンチレーション、3ゾーンエアコンなど、快適性を高める装備も充実しています。ドライバーと乗員すべてが快適に過ごせるよう細やかな工夫が施されており、プレミアムコンパクトSUVとしての完成度の高さを感じさせます。
見た目だけでなく、実用性と快適性のバランスも非常に高いモデルです。
BMW X1 M35iと他モデル・ライバル車との比較
BMW X1 xDrive20iとの違い
X1 M35iとxDrive20iは同じボディを採用していますが、走行性能や装備には大きな違いがあります。M35iは317psの高出力エンジンと4本出しマフラーを装備し、スポーツ性能を追求した仕様です。一方、xDrive20iは204psで燃費と快適性を重視したモデルです。
価格差は約100万円前後ですが、加速性能や操縦性、外装の迫力はM35iが一段上。「走り」を重視する人にはM35iが明確におすすめです。
アウディSQ2との比較
アウディSQ2は同じコンパクトスポーツSUVカテゴリーに属し、2.0Lターボ・300psのエンジンを搭載しています。加速性能ではX1 M35iの方が若干上ですが、SQ2の内装はよりシンプルでモダンな印象です。
全長ではX1 M35iの方が長く、室内空間や荷室の使い勝手ではX1が優位です。価格はほぼ同等ですが、個性を重視するならSQ2、総合性能ならM35iがおすすめです。
メルセデスAMG GLA35との比較
GLA35は306psの2.0L直4ターボを搭載し、0-100km/h加速は5.1秒。BMW X1 M35iとほぼ互角のスペックです。走りの味付けはGLA35がややラグジュアリー寄りで、乗り心地は柔らかめです。
GLA35は先進安全装備の充実度やブランドイメージで高評価を得ていますが、X1 M35iは操縦性とダイレクトな走りが光ります。よりスポーティなドライブを求めるならM35iが好適です。
コスパ重視で見るならどれ?
コストパフォーマンスの面では、X1 M35iが頭一つ抜けています。約760万円という価格帯で、300ps超のパフォーマンスと先進装備、広いラゲッジスペースを兼ね備えたSUVは他に少ないです。
GLA35やSQ2と比べても装備と性能のバランスが良く、価格に対する満足度は高いと言えます。
ライバル不在?M35iの唯一無二ポイント
X1 M35iの魅力は、「M」の名を冠しながらも日常使いにも十分対応する万能性です。4本出しマフラー、M専用ブレーキシステム、パドルシフトなど、本格的なスポーツ装備を備えつつ、乗り心地や操作性にも妥協がありません。
この価格帯でここまでの装備とパフォーマンスを提供するSUVは稀で、M35iはまさに“走りも日常も妥協しない”一台です。
実燃費や維持費、購入後の満足度は?
実際の燃費データとカタログ値との比較
BMW X1 M35iのカタログ燃費はWLTCモードで約12.6km/Lです。実走行では、街乗り中心で約9〜10km/L、高速道路では13km/L前後を記録することが多いです。パワフルなエンジンを考慮すると妥当な数値と言えます。
都市部の渋滞や冬季のアイドリングが多い環境では燃費が下がりやすいため、走行条件を把握した上での運用が重要です。
保険料や税金などの維持費目安
X1 M35iは2.0Lエンジンを搭載しており、自動車税は年額39,500円です。車両保険込みの任意保険料は、30代男性で年間約10〜13万円が相場です(20等級・一般条件の場合)。
法定費用+任意保険+燃料代で年間およそ30万円前後が現実的な維持コストです。輸入車の中では比較的リーズナブルな部類に入ります。
オーナーのレビューから見る満足度
SNSやレビューサイトを見ると、「加速性能が想像以上」「運転が楽しくなった」といったポジティブな声が多数あります。特に走行性能に対する満足度が高く、長距離ドライブでも疲れにくいという意見が目立ちます。
一方で「燃費はそこまで良くない」「後席のリクライニングが欲しかった」という声もあり、購入前に使用用途を整理することが満足度につながります。
中古市場での価値やリセールバリュー
X1 M35iは流通量がまだ少ないため、中古市場でも希少価値があり、リセールバリューも高い傾向にあります。発売1年後の下取り価格は、新車価格の約80〜85%をキープしており、輸入車としては高水準の残価率です。
メンテナンス履歴や走行距離次第では、さらに高額での売却も可能です。
ランニングコストと購入後の総合コスト評価
初期費用を除いた年間ランニングコストは、税金・保険・ガソリン・車検積立などを含めて30〜40万円前後が目安です。特に輸入車にありがちな「予想外の出費」は少なく、定期メンテナンスを行えば安心して乗り続けられます。
価格と性能のバランスが良く、走りにこだわりながら維持費を抑えたい方には理想的な一台です。
BMW X1 M35iをおすすめできる人・できない人
スポーツ走行を重視する人に最適
BMW X1 M35iは、高出力エンジンと俊敏なハンドリング性能を兼ね備えており、運転を楽しみたい方にぴったりです。0-100km/h加速は5.4秒という俊足で、ワインディングや高速道路での合流時にも不満はありません。
「SUVでも走りに妥協したくない」という人には、最も満足度の高い選択肢となるでしょう。
ファミリー用途や街乗りメインのユーザーはどうか?
X1 M35iは全長4.5m未満とコンパクトで、取り回しの良さも魅力です。ただし、スポーツサスペンションにより乗り心地はやや硬めです。小さなお子様がいる家庭や高齢者が乗る場面では、20iグレードの方が快適性に優れます。
街乗り中心でも扱いやすさはありますが、加速性能を持て余す場面も多くなるでしょう。
他の選択肢と比較してどう選ぶ?
同価格帯で比較されやすいのは、アウディSQ2やメルセデスAMG GLA35です。それぞれ個性がありますが、走行性能・室内の広さ・コストパフォーマンスのバランスはM35iが優位です。
GLA35のようなラグジュアリー性、SQ2のコンパクトさが優先であればそちらを選ぶのも一つの手です。
デザインやブランド性を重視する人の満足度
BMWの中でもMパフォーマンスモデルという特別感があり、所有満足度は非常に高いです。4本出しマフラーやM専用デザインなど、視覚的にも“ただのX1ではない”ことが明確です。
ブランド力や見た目のスポーティさに魅力を感じる方にとっても、選ぶ価値のあるモデルです。
購入前に確認すべきポイント
スポーツ性能に優れた分、燃費やタイヤ交換などの維持費は若干高めです。19インチタイヤの交換費用やハイオク仕様の燃料代も含め、ランニングコストにはある程度の余裕が必要です。
「走り」に魅力を感じつつも、実用性・維持費・乗り心地のバランスを事前に把握した上で選択しましょう。
よくある質問(FAQ)
BMW X1 M35iの納期はどれくらい?
BMW X1 M35iの納期は、通常で3〜6か月程度です。人気モデルのため注文が集中すると、半年以上待つケースもあります。2025年時点では部品供給の安定化が進んでいるため、早めの納車が期待できますが、契約前に販売店へ納期確認を必ず行いましょう。
試乗はどこでできる?予約方法は?
BMW正規ディーラーのうち、Mモデルを取り扱っている店舗で試乗が可能です。事前にウェブサイトからの予約が基本で、電話予約も対応している店舗があります。試乗車の有無は店舗によって異なるため、公式サイトまたは店舗へ直接確認するのが確実です。
X1 M35iとM135iの違いは?
X1 M35iとM135iは同じエンジンを搭載していますが、ボディ形状と走行特性が大きく異なります。M135iはハッチバックで、低重心・軽量ボディが特徴です。一方、X1 M35iはSUVで視界が高く、後席やラゲッジの使い勝手が優れています。用途に応じて選択しましょう。
燃費が気になるけど実用的?
カタログ燃費は12.6km/Lですが、実燃費は市街地で9〜10km/L、高速では13km/L程度が目安です。スポーツSUVとしては実用的な範囲に収まっており、アイドリングストップ機能やドライブモード調整を活用することで燃費向上も可能です。
ただし、ハイオク仕様であるため燃料費はやや高めに見積もっておくと安心です。
車両価格とオプション総額の目安は?
X1 M35iの車両本体価格はおよそ760万円です。Mスポーツシート、アダプティブサスペンション、ハーマンカードンサウンドなど人気のオプションを追加すると、総額800〜850万円前後になるケースが多いです。
リセールを意識するなら、オプションはナビ・安全装備系を優先するのがおすすめです。
BMW X1 M35iに故障の多さはある?
現行型のX1 M35i(U11型)は、大きな故障報告は今のところ少なく、信頼性は高いとされています。ただし、ターボ車特有の高熱環境により、10万kmを超えると補器類の劣化が進みやすくなります。
年1回の定期点検と、オイル・冷却系のこまめなメンテナンスを実施すれば、大きなトラブルのリスクは抑えられます。
まとめ:BMW X1 M35iはSUVとスポーツの「いいとこ取り」だった
BMW X1 M35iは、走りと実用性を両立させた稀有なスポーツSUVです。317psの高出力エンジン、俊敏なハンドリング、上質な内装、そして使いやすいパッケージング。日常でも非日常でも活躍できる1台です。
特に以下のようなポイントが印象的でした。
- 0-100km/h加速5.4秒の俊足性能でありながら、街乗りにも対応
- 専用デザイン・装備がもたらす所有満足度の高さ
- 実燃費や維持費も想定内で、輸入車としては優秀なコストバランス
- 比較対象となるライバル車に対しても、全方位で強みがある
- 試乗すれば誰もが納得する、ドライバー本位の設計思想
唯一の懸念は、価格帯がやや高めであることですが、それを上回る魅力と性能があるのは間違いありません。
SUVでありながらスポーツカーのような走りを求める方にとって、X1 M35iは“買って後悔しない一台”といえるでしょう。
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